2015年6月より連載開始
 6年半にわたって毎月アンテナショップの取材を重ね、延べ3,000点の名産品を紹介してきた風土47。全国の“おいしいもの”を味わい、常にアンテナを張りめぐらしてきた風土47のスタッフが、何の制約も受けず、本当においしいと思ったものだけを自信を持っておすすめするのが「日本全国・逸品探訪」のコーナーです。全国的にはまだ知られていないけれど、味も生産者の思いも一級品。そんな隠れた名品をご紹介します。最後には風土47だけのお得なお取り寄せ情報も掲載していますので、ぜひご利用ください。

 

豊かな香りと心地よい歯応え|みなかみ特産舞茸

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 生き生きと開いた葉、肉厚で軟らかい茎、豊かな香り……。白い茎とこげ茶色の葉のコントラストがなんとも美しい「すくよか」は、群馬県みなかみ町で生産される高級ブランド舞茸だ。通常の舞茸の1.5倍にあたる80日間をかけ、ストレスを与えないよう、なるべく自然に近い環境でじっくり育てられる。こうしてできた舞茸は、香りも味も濃く、抜群の歯応えを誇る。両手にあまるほどの大きな株は生き生きとして、しっかりとした重量感。どんな料理にしても舞茸本来の豊かな香りと奥深い味が楽しめる、まさに舞茸の王様だ。
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■80日間かけて育て、香りも味も芳醇

 
 昔、山に入った狩人が見つけるとうれしさのあまり舞い踊ったことから名が付いたという舞茸。幻のキノコと珍重されてきた舞茸は、キノコの中でも特に栽培が難しいといわれる。
 現在、「すくよか」を栽培しているのはみなかみ町内に2軒。そのうち、主に生産している鈴木まいたけ園の社長鈴木八一郎さんは「同じ種菌を使っても、舞茸は生産者によって全く“顔”が違う」と話す。育てる環境によって葉の付き方や開き方など、姿形が大きく異なるという。



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みなかみ町の雄大な自然に囲まれた鈴木まいたけ園
 
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なるべく自然に近い環境で育てられる

 もちろん味も、だ。鈴木さんがこだわるのは、「水」「栄養」「日数」。そして何より、自然に近い環境で、なるべくストレスをかけずに健やかに育てることだという。みなかみ町は利根川源流が流れ、谷川岳がそびえる自然豊かな町。その美しいみなかみ町の水をさらに清浄化して使い、栄養は与えすぎず、80日間かけてじっくり育てている。こうして育った舞茸は香りも味も濃く、細胞が生き生きとしてシャキシャキと心地よい歯応えが生まれる。通常の舞茸栽培では、早く大きく育てるために薬剤や夜間照明を使用するなどさまざまな調整を行い、55日ほどで出荷するものが多いという。
 

■地元で評判の舞茸をブランド化へ

 
 「すくよか」は、みなかみ町の地場産の逸品である“みなかみ町地域ブランド認証品【みなかみ珠玉】”に認定されている。ただ、「ブランド舞茸を開発しよう」と研究して「すくよか」が誕生したわけではない。
 町の飲食店で使用されていた舞茸があまりにおいしいかったことから、飲食店主を中心に「この舞茸をブランド化して町の観光推進に役立てられないか」との声が上がった。こうしてプロジェクトが立ち上がり、名付けられたのが「すくよか」だ。まさに味の実力が認められてのブランド化だった。
 名付け親は「すくよか」を生産する鈴木まいたけ園の鈴木さん。子どものようにすくすくと健やかに育つ舞茸には、ぴったりのネーミングだ。
 農産物の豊富なみなかみ町でも、【みなかみ珠玉】と認められた品は現在4品しかない。選りすぐりの逸品と言えよう。
 
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選ばれた品だけに貼ることが許される【みなかみ珠玉】のシール
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生き生きとして両手にあまるほどの大きさだ
 

■揚げても煮ても炒めてもよしの逸品

 
 ストレスなく健やかに育つ「すくよか」は、細胞が固まることがないのか、堅いところがない。
 「すくよかの特徴は手で裂けることです。包丁は使わず、ぜひ手で裂いて調理し、繊細な香りや風味を損なうことなく味わってほしい」と鈴木さんは話す。
 「すくよか」は、特に天ぷらで料理したときにおいしく仕上がるように、葉を小さく、茎を長くしている。油で揚げると、衣の中に舞茸特有の芳香も風味もギュッと凝縮され、甘みも加わっておいしい。噛んだ時に、一気に口の中に舞茸の旨味が広がる。




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煮物にしても存在感はバッチリ(ぎんざ 貴舟)

 「すくよか」をおいしく食べるコツを聞くと、天ぷらの場合は油の温度を最初は160℃くらいのやや低めで揚げ始め、揚がり際に170℃にしてカラリと揚げること。煮物では、煮過ぎずにサッと炊くと歯応えが損なわれないという。
 もちろん、サッと炒めて塩コショウや醤油など好みの味をつけるだけでもおいしく食べられる。ぜひお試しを。
 
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衣はカリッ、中はジューシーな「すくよか」の天ぷら(ぎんざ 貴舟)

 煮物にしても、生き生きと素直に育った細胞は出汁をよく吸い、味なじみがよく、それでいてシャキッとした歯応えが残る。
 今回、天ぷらと煮物は、銀座で20年以上割烹料理店を営む「ぎんざ貴舟」の店主である下元洋介さんに調理していただいた。多くの高級食材を扱ってきた下元さんも「舞茸らしい味と香り、しっかりとした歯応えあっておいしい」と「すくよか」を称賛。煮物では、かぼちゃしんじょと小松菜、「すくよか」を炊き合わせ、あんをかけて仕上げている。





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炒めるだけでも抜群のおいしさ
 

■“風土47”と明記すればお得な価格で販売

 
 最高級の舞茸「すくよか」が特別価格で購入できます。この機会にぜひご堪能ください。化粧箱に入っているので贈答用にも便利です。

-お取寄せ・お申込方法-

 「風土47特別価格 贈答用まいたけ(化粧箱入り)」

 ◆1箱(約800g) 送料(クール便)込 3,000円(税込)
 ◆2箱以上(同一住所に発送)ご注文の場合
  2箱目から 1箱2,000円(税込)

・ご注文はFAXで

 〒番号、住所、氏名、電話番号、商品名(風土47・まいたけ)
 数量、合計金額を明記のうえ、FAX0278-72-6630で
 鈴木まいたけ園(〒379-1618群馬県利根郡みなかみ町
 阿能川113)まで。

・お支払方法

 発送品に振替用紙を同梱しますので、商品到着後10日以内に
 支払い(手数料は同社負担)願います。
 なお、生ものですので基本返品不可。ただし、商品に傷みが
 ある場合は、ご連絡(TEL:0278-72-5335)ください。
 
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高級感のある化粧箱に入ってのお届け
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1箱にたっぷり2株入り
 

■今回ご協力いただいた店

 
ぎんざ 貴舟(きふね)

 京都が本店の割烹料理店や有名ホテルなどで修業し、料理長も務めたこの道45年の店主が切り盛りする和食店。厳選された食材を使った料理が盛り付けも見事に出される。夜の会席は夏は鱧、冬はふぐがおすすめ。特に「鱧のおいしさを知らない方はぜひ味わってほしい」と店主。紅い漆のカウンターが粋な店内からは、ライトアップされた庭園や東京タワーが眺められ、都会の喧騒を忘れさせてくれる。 昼は1500円~。

〒104-0061
東京都中央区銀座7-6-10 アソルティ銀座花椿通ビル10F
☎03-3571-4845
平 日 昼 11:30~14:00 (予約制有り)
    夜 17:30~22:00 (ラストオーダー21:30まで)
土曜日 昼 11:30~14:00 (予約制有り)
    夜 17:30~21:00
日曜・祝日休
http://www.kifune.jp/
 
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取材 中元千恵子(トラベルライター、日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)


 
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い。(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html