柑橘の最高峰|農ぷらす愛媛株式会社の“せとか”

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 「みかんの概念を変える」「果物というより、もはやスイーツ」と絶賛されているみかんをご存じだろうか? 平成になって「紅まどんな」や「甘平」など1個数百円という新品種の高級みかんが次々と登場して人気を呼んでいるが、中でも最高峰といわれるのが「せとか」だ。ずっしり詰まった果肉はゼリーのようにプルンとなめらかで、濃厚な甘みとコクがある。あふれ出るみずみずしい果汁、香水にも例えられる芳醇な香り。交配品種の長所を最大限に受け継いだ「せとか」はまさに柑橘のサラブレッド。その味わいから“柑橘の大トロ”とも称される。

 しかも、今回ご紹介するのは、愛媛県でも上級産地として名高い西宇和(にしうわ)で生産されたもの。海に面した山肌に段々畑が続くこの地域は、太陽の日差し、海からの反射光、段々畑に積み上げられた石垣からの照り返しの“三つの太陽”を浴びて、極上の柑橘が育つ。贈答用「せとか」なら5kgで4,320円(昨年の価格例)するものを、今回はお試し家庭用(スレ、キズあり)5kg 2,980円を、さらに「風土47」特別価格として600円も安い2,380円で購入可能。消費税、送料込みでこの値段は破格の安さ。ぜひこの機会に現代最高峰の柑橘を味わおう。

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■「せとか」はどんなみかんだろう?

 
 「仕事がら、多くの柑橘を食べていますが、『せとか』は間違いなく最高峰だと思います。食感、味、香り、すべてがすばらしく、初めて食べたときに『これはみかんの領域を超えて、もはやスイーツだ』と感動しました。ぜひ召し上がってみてください。今までのみかんの常識を超えた“未体験ゾーン”へお連れできると思います」と、「せとか」の魅力を熱心に語ってくれたのは農ぷらす愛媛株式会社の吉良賢二さんだ。農ぷらす愛媛は、地元みかん園の系列会社であり、“農業に+α(プラスアルファ)の価値を”をモットーに、柑橘をはじめ、農業とアイデアをつなぐさまざまな取り組みを進めている。

 みかんに精通する地元の人もうならせる「せとか」とはどんな品種なのだろう。

 「せとか」が誕生したのは平成10年。「清見」という柑橘と「アンコール」というオレンジを交配してできたものに、さらに「マーコット」という高品質のオレンジを交配して作られた。

 

ジューシーな「せとか」。内部の袋の皮も薄く、実が一体となって見える
 
 

外皮がなめらかで色も美しい「せとか」
 
 「清見」は果肉がとろけるほどやわらかく、果汁も豊富でみずみずしい。「アンコール」は濃厚な甘さが特徴。そして「マーコット」は甘みと酸味が調和した濃厚なおいしさがあり、オレンジらしい爽やかな香りも楽しめる。

 「せとか」はこれらの品種の長所を最大限に受け継いだ。なめらかでトロリととろけるような果肉、濃厚でコクのある甘み、豊富な果汁、芳しい香り。さらに皮が薄く、種もほとんどなく、手でむいて袋ごと、あるいはオレンジのようにカットして食べられる。

 毎年多くの品種が開発されては淘汰されていく中で、「せとか」は激しい競争に勝ち残っただけでなく、絶賛を浴びる数少ない優秀なみかんといえる。

 

■西宇和の“三つの太陽”が極上の柑橘を育む

 
 「せとか」の故郷はどんなところだろう。

 今回ご紹介する「せとか」は愛媛県八幡浜市の徳予農園で作られている。この農園があるのは西宇和とよばれる地域。県南西部の佐田岬半島とその付け根に位置する八幡浜市や西予市の三瓶町が含まれる。愛媛県といえば温州みかんに代表される柑橘の名産地だが、中でもこの西宇和地域で採れるものは特に味が良い。

 その大きな理由の一つが抜群の自然環境だ。

 海に面したこの地域は、平地が少なく、海岸線まで緩やかな山の斜面が迫っている。そのため、山肌に造られた段々畑には三つの太陽が降り注ぐといわれる。


三つの太陽を浴びて育つ「せとか」
 

青い海を見下ろすように、山の頂まで段々畑が続く「せとか」の故郷

 一つはもちろん、南国愛媛の空に輝く「太陽の日差し」。二つ目は、鏡面のように波穏やかな宇和海から「反射する太陽光」。そして三つ目は先人たちが段々畑を造る際に積み上げた「石垣からの照り返し」だ。この三つの日差しが上から下から降り注ぎ、コクと甘みのある柑橘を育てる。

 さらに、石垣が太陽熱を蓄積して畑を下から温めることや、砂地で水はけが良いこともおいしい柑橘が育つ条件に適している。

 西宇和地域では、日照量が多く、年間平均気温17.3度という温暖な気候を活かして明治20年頃から柑橘栽培が始められた。歴史は脈々と受け継がれ、今でも全耕作地の95.8%で果樹が栽培されているという。

 山の頂にいたるまで段々畑が続き、初冬の穏やかな日差しを浴びたみかんが輝く姿は西宇和の冬の風物詩。波穏やかな宇和海をのんびりとフェリーが行き交う風景を見ながら、西宇和のみかんたちは育つのだ。

 
 

徳予農園の「せとか」の畑から望む宇和海。心安らぐ風景だ
 

■四つ目の太陽は生産者の情熱。手塩にかけ、個別選果で出荷

 
 抜群の自然環境に加え、「せとか」をさらにおいしく育てるのが四つ目の太陽といわれる生産者の愛情と情熱だ。

 美しい花にトゲがあるように、おいしい果実にもトゲがある。ということで、「せとか」の樹にはトゲがあり、栽培するうえで一番気を使うのは、このトゲで果実を傷つけないようにすることだという。

 4~5月に樹の剪定を行い、肥料を与えると、5~6月にはトゲ切りを行うのだという。もちろん機械など無く、手作業だ。やがて実が付くと7~8月には適度な間引きを行い、10~11月には残した実の一つ一つに今度は手作業で袋掛けを行う。そして肥料を与え、冬の穏やかな日差しでじっくりと育て上げ、2月に収穫を迎える。

 徳予農園の「せとか」はほかの多くの生産者と違って、「個選(個別選果)」という方式で出荷される。多くの生産者の農作物は、組合がひとまとめにして選果する「共選(共同選果)」を行い、一つのブランドとして出荷される。「個選」では農家が個人で選果から箱詰めまでして出荷する。作り手の顔が見え、消費者の声もダイレクトに届く。責任は大きいが、やりがいも大きい。何より、自分たちの商品に自信がなければできないことだ。

 「『せとか』は贈答用に買われる方が多い品種ですが、今回はお買い求めいただきやすい価格でご用意できました。この機会にご家族みなさんで当社自慢の『せとか』をご堪能ください」と、吉良さんもPR。このチャンスをお見逃しなく。


「せとか」の樹には多くのトゲがある
 

徳予農園の園主・徳予恵美さん。「心を込めて育てています」

実を守る黒い袋を掛て育てる
 

■“風土47”の特別価格で取り寄せられます

 
贈答用の約50%OFFというお得な価格で取り寄せられます。
 
-お取寄せ・ご注文方法-
 
風土47・愛媛 西宇和産柑橘“せとか”
  お試し家庭用 5kg(スレ、キズあり/通常価格 2,980円)
  → 2,380円(送料・税込)
   
  予約受付開始:一月一日
  発送開始:二月中旬から
 
・ご注文方法
 
  ショッピングサイト「おいしい愛媛をちょっと食べっ!
ー Eat EHIME Umaimon!」
で購入できます。(リンク)
 
お申し込み時に、必ず「風土47・せとか」とご記載下さい。
  記載が無い場合には、通常価格となりますのでご注意下さい。(限定数量のみの販売となります。)
 
・お支払方法
 
  同ショッピングサイトでの決済方法は銀行振込のみとなります。
   
万が一商品に傷みがある場合は、ショップ運営者の農ぷらす愛媛㈱までお問い合わせ下さい。
  メールでのお問い合わせ:info@noplus-ehime.com
  電話でのお問い合わせ:0894-89-3107
 

 
 


取材 中元千恵子(トラベルライター、日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)