味わい深い枝豆の最高峰|あぐりクロサカ だだちゃ豆

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 コクのある濃いうま味と深みのある甘さ、そしてトウモロコシにも例えられる芳しい香り。この小さな豆のどこに、これほどの豊かな味わいが詰まっているのだろうかと思わせるのが「だだちゃ豆」だ。

 枝豆の概念を変えるとも、日本一の枝豆とも称される「だだちゃ豆」は、山形県庄内地方の鶴岡市周辺で江戸時代から大切に守り育てられてきた在来種。同じ種(たね)をほかの地域で育てても品種本来の特性が消えてしまうという、まさに鶴岡の風土だけが育むことができる逸品だ。

 生産量が限られ、それでいて全国から注文がくるという人気の「だだちゃ豆」を、今回は「風土47」特別価格でご紹介する。

 生産するのは、鶴岡市で農業を営む「あぐりクロサカ」の黒坂伸悦(しんえつ)さん。何年もかけて土作りをするなど、研究熱心で知られる黒坂さんは、山形県のエコファーマーや山形セレクションなどの認定も受けている。黒坂さんは、最高においしい時期に収穫して出荷するために、収穫日から逆算して17回にも分けて種まきを行う。そして、熱を嫌う豆のために収穫は朝4時半から開始し、日が昇る7時までに終わらせて、すぐに選別して即日出荷する。

 今回、朝つゆを吸ったみずみずしい朝採れの「だだちゃ豆」が1kg 2,000円(送料別)~、通常より1,000円も安いという破格の値段が実現した。期間限定なので、ぜひこのチャンスをお見逃しなく!

 この夏は、冷たいビールと「だだちゃ豆」という至福の晩酌を楽しもう!

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■鶴岡の肥えた土地と朝つゆがおいしい豆を育む

 
 「だだちゃ豆」はどんな豆だろう?

 普通の枝豆より皮は少し褐色を帯び、茶色のうぶ毛が生え、くびれが強い。見た目は少し垢抜けないが、茹でるとトウモロコシに似た甘い香りを放ち、食べればあふれるようにうま味と甘みが口に広がる。

 「鶴岡は“まめ王国”で35種類ほどの枝豆が作られていますが、そのうち、味や香味などの基準を満たしたものだけを『だだちゃ豆』とよぶことができます。ほかの枝豆とは特性が違います」と黒坂さん。

 

うぶ毛が生えてくびれが大きい
 
 

「あぐりクロサカ」の黒坂伸悦さん
 
 「だだちゃ豆」にも品種があり、収穫時期の早い順に「早生甘露(わせかんろ)」「甘露」「早生白山(しらやま)」「白山」「晩生甘露」「おうら」の6種類を出荷しているという。収穫時期は、例年7月下旬から9月上旬にかけてだ。

 「だだちゃ豆」を育む鶴岡にはどんな気候風土の特徴があるのだろうか?

 黒坂さんにお聞きすると「このあたりは土地が肥えています。通常、同じ場所で同じ品種の作物を作り続けると連作障害といって極端に生育状態が悪くなることが多いのですが、私の畑では30年間豆を作っていますが、土が痩せません」と話す。

 
 
 さらに、月山赤川水系の扇状地に開けた鶴岡市は、川が多い。そのため、朝つゆが多いのも特徴だという。

 「川が霧をよぶのでしょう。毎朝、作物の葉にびっしりと朝つゆが付いています。だから毎朝、作物にじょうろでたっぷりと水をあげているようなもの。日中はからりと晴れるし、自然環境がいい。おいしい豆が育つ条件がそろっています」という。

 

月山が見守る自然豊かな鶴岡
 

■力強い木を育てるために繰り返し行う「中耕培土」

 
 自然環境に加え、“トップブランド・だだちゃ豆”を支えているのが生産農家の方々の努力だ。

 その一つは、土作り。鶴岡市は砂の多いふわふわとした土質だが、粘土質の部分もある。黒坂さんは、所有する4.5ヘクタールの畑の水分量などの調査を山形県農業総合研究センターに依頼し、何年もかけて土質を分析。試行錯誤を重ねて、場所によって堆肥や肥料の内容を変えて、土壌条件の最適化を図っている。

 育成段階でも、最初の種の採取から出荷するまで、細やかな努力の連続だ。

 

土と対話するような黒坂さん
 
 

ふわわふとした土は豆が根を張りやすいという
 
 「だだちゃ豆」作りは、まず秋の種作りから始まる。「だだちゃ豆」の種は種苗店では販売していないため、生産農家自らが良い種を継承するべく、収穫と同時に来年の種となる木を選定して保管しておくのだ。

 「これはいい種が採れそうだな、いかにも白山らしいとか甘露らしいとか、そういう木を選別しておいて、9月20日ころにその木から種を採ります」と黒坂さん。

 冬を越した種は4月20日前後、種まきをしてハウスで育てる。そして5月初旬、堆肥や肥料をまいて準備万端に整えた畑に苗を定植する。

 
 
 種をまいてから収穫するまで約90日。その間、最も大変な作業が「中耕培土(ちゅうこうばいど)」といって豆の成長に合わせて土を盛り、畝を高くする作業だそうだ。

 「『だだちゃ豆』の根は雨を嫌う。だから根元に土を盛ってやります」と黒坂さん。雨が当たると根元の茎がねじれて割れるが、そこに土をかぶせると割れた部分から根が出て土の栄養を吸ってくれる。この作業によって、よく根の張った木になり、養分をたっぷり蓄えたおいしい豆に育つのだという。木が力強く育つまで、定期的に5、6回は繰り返すそうだ。

 

栄養豊富な土壌にしっかり育った苗を植える
 
 

根元に土を盛って畝を高くする「中耕培土」
 

朝つゆを吸ってすくすくと木が育つ
 

■早朝の畑で収穫された朝採れのだだちゃ豆が全国へ

 
 すくすく育って、いざ収穫となっても、まだまだ気は抜けない。黒坂さんが出荷する「だだちゃ豆」の品種は、収穫時期の早い順に「早生甘露」「甘露」「早生白山」「白山」「晩生甘露」「おうら」の6品種があるが、それぞれの品種で収穫期間はせいぜい3、4日しかない。それを過ぎると味が落ちてしまう。

 1日に収穫できる量には限界があるので、品種ごとにいっせいに収穫日を迎えてしまうと、おいしい時期に収穫できないことになる。

 そこで、黒坂さんは品種ごとに十数回にも分けて種まきを行うことで収穫時期をずらし、すべての「だだちゃ豆」を最高の時期に出荷できるよう努めている。約1ヵ月強の収穫期間はこうして確保されるのだ。種まきの時期は、例年の平均気温や、予想気温、今までの経験を生かして種まき時期を決めるそうだ。

 

早朝の収穫風景
 
 

丁寧に選別されて出荷される
 
 また、豆は熱を嫌うため、太陽が昇る前に収穫を終わらせなければならない。収穫は畑が朝焼けに染まる朝4時半ころから始まり、7時には終わらせて、すぐに選別を行う。

 丁寧に選別された「だだちゃ豆」はその日のうちに全国に向けて出荷される。

 「『だだちゃ豆』は日本一おいしい枝豆だと思っています。丹精込めて作っただだちゃ豆を、ぜひご賞味ください」と黒坂さんの言葉には大きな自信が感じられた。

 

■銀座のアンテナショップでは生産農家の食べ比べも

 
 銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」では、例年、「あぐりクロサカ」をはじめ4つの生産農家の「だだちゃ豆」を販売している。

 店長の井田さんは「だだちゃ豆は人気商品の一つで、これを目当てに来店される固定のファンが数多くいらっしゃいます」と話す。

 「だだちゃ豆」が入荷するのは、例年、7月末から9月中旬ころ。この時期に毎日、だだちゃ豆1束(250g)を買いに来る高齢の男性客がいるそうだ。

 「毎日来てくださるので、まとめて買っていけば?と勧めたら『最近歩くのが億劫になったが、だだちゃ豆を買うためなら歩いて来られる。健康のために1日1束。帰った後のビールでの晩酌も楽しみで、長生きしなきゃと思うよ』と言われました」と井田店長は笑顔で話してくれた。

 「だだちゃ豆は風味も香りも群を抜いている。生産農家によって少しずつ味が違うので、食べ比べられるように茹でた試食も店頭に用意するようにしています」とのことなので、銀座に出掛けたらぜひ立ち寄ってみよう。

 

おいしい山形プラザの井田店長
 

■“風土47”の特別価格で取り寄せられます!

 
朝採りをその日のうちに全国発送。うれしい安さ!
 
-お取寄せ・ご注文方法-
 
「風土47特別価格 特選 だだちゃ豆
 
・販売日程:8/1~8/31
 
①1箱・1kg:1袋 250g ×4個入り
  2,000円(税込、送料別) (通常価格 3,000円)
 
②1箱・1.5kg:1袋 250g ×6個入り
  2,700円(税込、送料別) (通常価格 3,700円)
 
③1箱・800g(レンジ対応袋):1袋 200g ×4個入り
  1,800円(税込、送料別) (通常価格 2,800円)
 
送料は関東、関西エリアで800円。その他地域の送料はお問い合わせください。
レンジ対応袋 茹でいらず、レンジで簡単にできます。
 
・ご注文方法
 
ご注文は FAX で 0235-33-0335 へ
 
郵便番号、ご住所、お名前、電話番号、品名「風土47・だだちゃ豆①、もしくは②、③」、数量、合計金額(送料除く)を明記のうえ「あぐりクロサカ」(〒997-1133 山形県鶴岡市下興屋63)宛にてお願いいたします。
 
品名「風土47・だだちゃ豆」の記載がない場合には、通常価格になりますのでご注意ください。
 
発送日指定、お届け時間指定できます。
 
贈答品対応可能ですので、注文時にその旨ご記入願います。
 
・お支払方法
 
  発送品に郵便振替用紙(金額は商品代プラス送料代)を同梱しますので商品到着後10日以内に支払い(手数料は発注者様負担)願います。
 
  なお、生ものですので基本返品不可。ただし、万が一商品に傷みがある場合は、ご連絡(TEL0235-33-0335)ください。
 
 

 

 
 


取材 中元千恵子(トラベルライター、日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)