爽やかな辛みがご飯に合う|オリオン食品工業株式会社 山わさび醤油漬

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 ツーンと鼻に抜ける爽やかで高貴な辛みと、独特の風味を引き立てる醤油タレ。
 「これがあればご飯が何杯でも食べられる」と、道産子たちに愛されているのが「山わさび醤油漬」だ。

 山わさびは、別名「西洋わさび」や「ホースラディッシュ」とよばれる北海道名産の白いわさび。
 通常、よく目にする緑色の本わさびが水栽培なのに対し、山わさびは畑で収穫される。

 北海道では、それをすりおろして醤油漬けにしてご飯にのせたり、冷ややっこやそばの薬味、あるいはイカやマグロの刺し身、ジンギスカン、ローストビーフ、ステーキ、焼き魚など、さまざまな料理に添えて食べる。
 北海道のコンビニでは、山わさびを具にしたおにぎりが、数種のバリエーションで当たり前のように売られているほど人気なのだ。

 「山わさび醤油漬」を生産しているメーカーも多くあるが、今回は「風土47」スタッフが「ここが一番おいしい」とイチオシのオリオン食品工業(株)の商品をご紹介。
 独特の辛みと風味を際立たせるために、多くの手作業を経て丁寧に作られる。味の向上を目指して製造工程なども工夫されてきた。
 「この辛さがやみつきになる」と評判の品。アツアツのご飯にのせると、もう止まらなくなる。
 最後に問い合わせ先を記載しているので、ぜひご覧ください。

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■「辛い! でもおいしい!」和洋の料理に合う品のいい辛さ

 
 札幌市にあるオリオン食品工業株式会社は、昭和57年に創業し、主に北海道の豊かな食材を使った佃煮や惣菜を開発・製造してきた。

 「山わさび醤油漬」を販売するようになったのは10数年前。
 その当時、山わさびの商品はあまりなかったという。

 「自生の山わさびを家庭で自家用に調理したり、JAの婦人部の方たちがレシピを研究したりと、なじみはあるけれど商品化は進んでいない食材でした。

 けれど、山わさびの醤油漬は本当においしいので、多くの方に食べていただきたいと、当社では商品にいたしました」と話すのは、オリオン食品工業㈱の営業、永井俊さんだ。

 

北海道名産の白い「山わさび」
 
 
 

青々と葉が茂る山わさび畑。畑で育つのが特徴的
 
 山わさびの魅力は何といっても、独特の辛みにある。

 辛さは、なんと本わさびの1.5倍といわれるが、実際に口にするとあまりの食べやすさに驚く。

 ツンと辛くても、すっと抜けて、あとにはほどよい余韻が残る。
 “爽やか”と形容したくなる、何とも品のいい風味なのだ。

 いつまでも辛さが続いて、ほかの食材の味の邪魔してしまうことがないので、和・洋を問わず、さまざまな食材や料理の味を引き立たせる。

 辛いもの好きでなくても、「この味がクセになる」とリピーターになる人も多いそうだ。

 
 
 

冷やっこにのせて
 

イカ刺しにもぴったり
 
 

■「時間との勝負!」。辛さと風味を保つ秘訣とは?

 
 「山わさび醤油漬」はどのように作られるのだろう。

 オリオン食品工業で使用する山わさびは、北海道産100%。もう一つの大切な原料である醤油も北海道で製造されたものを使用している。

 収穫された山わさびは水洗いをしたのち、手作業で一つ一つチェックして黒い芽やヒゲ根を取る。
 これを洗ってすりおろすのだが、先端の細い部分は辛みが弱いので、太い部分を使用するそうだ。

 すりおろしたものに黒い芽やヒゲ根が混じっていないか、再度よく見て、醤油タレにとともに瓶に詰める。

 

すりおろしてすぐに、タレとともに密閉するのがおいしさの秘訣
 
 
 

焼き魚と合わせるとさっぱりとして、しかも味のアクセントになる
 
 この「瓶詰め」は特に大切な工程だ。
 山わさびはすった瞬間が最も辛く、時間とともに辛みが抜けていく。
 山わさび本来の辛みと風味を閉じ込めるには、いち早く瓶に詰め、フタをしなくてはならない。
 「まさに時間との勝負です」と永井さん。

 丁寧な作業と工夫で、北海道の豊かな大地が育んだ風味を、鮮度を保って食卓に届けているのだ。

 「山わさび醤油漬は、北海道ではスーパーでも定番で販売されるポピュラーな商品ですが、道外ではまだあまり知られていません。
 ぜひ全国の皆さまに味わっていただきたいです」と永井さん。

 北海道で人気の逸品を、この機会にご賞味ください。

 
 

■「山わさび醤油漬」のお問合せはこちら

 
オリオン食品工業株式会社
 
  http://orion-foods.net/
 
  062-0903 札幌市豊平区豊平3条4丁目2-1
  TEL:011-824-1502
  FAX:011-824-1923
 
商品については電話でお問い合わせください。
 

 
 


取材 中元千恵子(トラベルライター、日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)