抗酸化成分たっぷりの調味料|株式会社アースエイド|葉にんにくぬた「Leaf Garlic」

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 「しあわせの質は食にあり」
 今月は、この言葉を掲げる㈱アースエイドの商品のご紹介だ。

 おいしくて、栄養成分が豊富で、しかも有機栽培の素材を使って無添加で作る。昔は当たり前だった食事が、今は理想であり、憧れになっている。アースエイドの「葉にんにくぬた Leaf Garlic」はそんな理想の食品の代表格だ。

 葉にんにくは、文字通り、ニンニクの葉の部分。高知県では昔から鍋物に入れたり、炒めたり、あるいはペースト状にして「ぬた」とよび、ブリやカンパチの刺し身につけて食べてきた。抜群のおいしさだが、生のままでは鮮度が落ちやすいためにほとんど地元にしか流通せず、“県外不出”ともいうべき名産品だった。

 高知が誇るこの葉にんにくのぬたを商品化したのが株式会社アースエイドの社長、嶋崎裕也さんだ。-30℃の急速冷凍と、自社農園と自社工場による短時間製造によって、鮮度や栄養素を保ったまま本物の味を実現した。

 ニンニクといえば、抗酸化作用や血液サラサラ効果が見込める栄養素を豊富に含む。社長の嶋崎さん自身、この商品の心身の健康への効果を実感しているそうだ。
 和風、洋風4種類あるので、魚や肉料理、サラダやパスタと幅広く使える。日々の調味料としてぜひお試しを。最後に問い合わせ先を記載しています。

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■「葉にんにくなら勝負できる!」 花形エンジニアが農業へ転身

 
 「葉にんにくぬた Leaf Garlic」がいかにして誕生したか。興味深い話なので、商品を説明する前にご紹介したい。

 初めて葉にんにくのぬたを食べたときの感激を、嶋崎さんは「あの驚きは忘れられません。おいしかった。いつもは数切れしか食べられないブリの刺し身が、さっぱりといくらでも食べられたんです」と語ってくれた。

 自動車会社のエンジニアとして働いていた27歳の時だったという。

 「両親は高知県の出身ですが、私が生まれる前に家族で他県へ引っ越していたので、私はぬたを知りませんでした。家族が父の実家がある高知県須崎市に戻り、私はお正月休みに帰省して、初めてぬたを食べました」

 

高知県名産の葉にんにく
 
 
 

ブリやカンパチの刺し身と相性抜群
 
 半年後、お盆休みに帰った嶋崎さんは「ぬたが食べたい」とリクエストするが、「冬しか採れない」といわれてがっかりした。
 スーパーでは瓶詰めの「葉にんにくのぬた」が売られていたが、食べてみても味が全く違う。ラベルの原材料を見ると、葉にんにくは使われていないことが分かった。

 嶋崎さんは「これだ」と思ったという。実は、当時、小学生時代から憧れていた念願の大手自動車会社に勤め、花形のエンジン開発部門で働きながらも、家庭の事情でどうしても須崎市に戻らなくてはならないだろうと考えていたのだった。

 須崎市でもエンジニアと同様、情熱を持って取り組める仕事がしたいと思い、「何をしようか、頭が擦り切れるほど考えていた」(嶋崎さん)時に、葉にんにくのぬたに出会った。

 
 
 
 「高知の農家では必ず自分たちが食べる分を確保しておくくらいおいしい。けれど鮮度の問題で流通していない。この特産の葉にんにくを使った商品なら差別化が図れて、大消費地から遠い高知県でも勝負できると思いました」と嶋崎さん。

 起業の準備として、有給休暇が取れるたびに須崎市役所や高知県庁を訪れて交渉し、須崎市のブロードバンド化を実現。地方発の商品を販売できる準備を整えた。

 こうして2010年、葉にんにくの栽培が始まった。

 

社長の嶋崎裕也さん
 
 

■巨匠が認めた味 風味も栄養もそのままに-30℃で急速冷凍

 
 嶋崎さんは、葉にんにくを栽培するにあたって、全国の18種類を食べ比べた。一番おいしかったのが、高知県土佐市の95歳のおじいちゃんが栽培していた県内産だった。

 高知県の葉にんにくは、秀吉の朝鮮出兵に同行した長曾我部元親が持ち帰ったと考えられ、ルーツは中国四川省だという。

 そのためか、アースエイドの葉にんにくの味のよさを真っ先に認めてくれたのは、四川料理の大家である陳健一さんや、銀座アスター元総料理長の故・久保木武行さんだった。中華料理では、本来は炒め物やギョウザにはニンニクやニラではなく葉にんにくを使う。

 陳さんの赤坂四川飯店ではアースエイドの葉にんにくが採用された。久保木さんはアースエイドの葉にんにくを使ったギョウザを「おいしいよ」とわざわざ送ってくれたそうだ。

 

陳建一さん(左)と嶋崎さん(高知新聞:2015年1月31記事写真より)
 
 
 

葉にんにくの洗浄
 
 農業未経験だった嶋崎さんは、当初は周りの農家にならって農薬や化学肥料を使って葉にんにくを栽培した。
 けれど「使用しない方がおいしかった。自分の舌に正直にと、有機栽培に切り替えました」とのこと。同じ理由で添加物も一切、不使用だ。安全なものはおいしい、と話す。

 葉にんにくは、9~10月に種をまき、1~2月の寒い時期に収穫を迎える。
 「葉にんにくぬた Leaf Garlic」の製造では、朝、自社農園で収穫した葉にんにくをすぐに近くの自社工場へ運び、丁寧に水洗いをして、-30℃の冷凍装置で一気に凍らせる。それを刻んで調味料を加え、密閉して冷凍で保管する。

 収穫から製造完了までわずか3、4時間。自社農園と自社工場が近距離だからこそできる短時間製造で、栄養素も味も鮮度もそのまま保たれる。

 
 
 

わずか1分40秒で急速冷凍
 

栄養素も鮮度も保たれる
 
 

■抗酸化成分がたっぷり 肉や魚、野菜、揚げ物、豆腐にも合う

 
 「葉にんにくぬた Leaf Garlic」の魅力は、味だけではなく、豊富な栄養や使い勝手の良さにもある。

 ニンニクといえば、抗酸化ビタミン(A,B,C,E)や抗酸化成分のポリフェノール、水溶性食物繊維がたっぷりと含まれ、アメリカ国立ガン研究所が発表したデザイナーズ・フード・ピラミッドでは抗がん作用が最も見込める食品とされている。

 血流を良くする硫黄化合物も多く、冷え性や目の下のクマ、肌トラブル(肌荒れ・くすみ・シミ等)にも効能が見込める。

 この健康的な食品を扱っているうちに、医学的な出会いや知識も増え、嶋崎さんは現在、NPO法人日本綜合医学会の評議員として、食育指導なども行っている。

 

おいしく気軽に抗酸化成分がとれる
 
 
 

簡単に使えるのもうれしい
 
 「“You are what you eat”(あなたはあなたの食べたものでできている)という言葉がありますが、有機栽培や無添加、栄養素豊富な質の良い食品を食べていると体が変わります。そして、体調がよくなると心も元気になってきます」と嶋崎さん。
 自社製品の効果は、口にする機会の多いご自身やご家族、従業員の方々が一番実感しているそうだ。

 「葉にんにくぬた Leaf Garlic」は4種類ある。
 麦みそを加えた「酢味噌(コク)」はゴマの風味も効いてコクがあり、特に肉によく合う。米みそ入りの「酢味噌(さっぱり)」は、魚介におすすめ。爽やかなゆずの香りとコク深い酸味、てんさい糖のスッキリとした甘みが食欲をそそる。天ぷらや豆腐などとの相性もいい。

 パスタソースとして使える「ジェノベーゼ」や、ポン酢を入れた和テイストの「カルパッチョ」は洋風料理にぴったりだ。

 
 
 

唐揚げやフライもさっぱり
 

カルパッチョやサラダにも
 
 

■「葉にんにくぬた Leaf Garlic」の問い合わせ先

 
商品の購入はホームページから
 
 葉にんにくぬた”Leaf Garlic”
 
  株式会社アースエイド
  〒785-0161 高知県須崎市浦ノ内西分2622
  TEL:050-8809-1031(平日8:30~17:00)
 
「葉にんにく餃子プロジェクト」のためのクラウドファンディング実施中
 
 

 
 
 


取材 中元千恵子(トラベルライター、日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)