


栗は羊羹、きんとん、饅頭、最中などいろいろな菓子になる日本人大好きの秋の実り
北海道からは紅葉の便りが届き、紅葉前線が南下中ですが、今年の色づきはどんなものでしょうか。また野菜や果物、穀類などの収穫に異変はないのでしょうか。
そんなことを考えていたら、長野県小布施の親戚から本場のみごとな栗が届き、味覚の秋の到来を実感しています。
「拾われぬ栗の見事よ大きさよ」…小布施で吟じた小林一茶の句を思い出しました。
紅葉をはじめ美味、温泉、歩き、美術鑑賞、祭りなど秋の旅路の楽しみは多彩です。


“おりょうさんの街”ののぼりが目につく大津の街角

信楽寺にあるお龍のお墓。最近は特に花が絶えない

喜楽料理「はせ屋」の夫婦弁当〝縁“。ランチ1250円

抹茶と鶯豆のかるかんの“おりょうの想い”。1本1200円
龍馬が無念にも33歳で暗殺された後のお龍は各地を転々としたあと、横須賀・大津で30数年暮らしました。そのゆかりから大津では「おりょうさんの街」と銘打ち、史跡や名物料理、土産づくりの創出による町おこしに取り組んでいます。
京急大津駅から商店街と住宅街を歩くこと5分ほどにある信楽寺(しんぎょうじ)には、おりょうの位牌と月琴が祭られ、龍馬おりょう夫婦等身大木彫坐像が置かれ、おりょうの墓もありました。
駅周辺にはおりょうの好きだった野菜の煮物と龍馬が好んだ鶏肉が入った“龍馬・おりょう夫婦そば”の「八幡屋」☎046‐834-5625、土佐造りに三浦半島の新鮮な食材の料理を盛り付けた松花堂弁当〝縁(ゆかり)“の「はせ屋」☎046‐835-0544、龍馬の新婚旅行の地、鹿児島に因んだ抹茶と鶯豆のかるかん”おりょうの想い“の菓子店「大津坂倉」☎046‐836-3525など食べたり買ったりの店も揃っていました。
ふらっとショートトリップしませんか。
〈問合せ〉
・横須賀市経済部商業観光課
☎046‐822-8124 横須賀市小川町11


メーン通りに点々と置かれた松本漫画のキャラクター

昆布の町らしい紅屋の銘菓“求肥昆布”。2枚入り10個1400円
ゆかりを聞けば、ここは古くからの港町。ウラジオストクとの定期船が就航していた明治時代、東京~敦賀の直通列車と船とシベリア鉄道を経由すると日本からヨーロッパへの最短コースとなり、『欧亜国際連絡列車』と呼ばれ、多くの日本人が敦賀からパリやロンドンに向かったといいます。
敦賀はまた戦国時代、関ヶ原の戦いで石田三成との友情に殉じた大谷刑部吉継が治めた敦賀城の城下町。江戸時代は北前船航路の中継地として栄えた港町です。交易のなかでも特筆すべきは北海道昆布の集積地で、ここから琵琶湖を経て京都や大阪に運ばれました。削り職人が多く集まり、おぼろ、とろろなど昆布加工が盛んな「昆布の町」になったのです。
資料展示の昆布館には昆布ラーメン、昆布うどん、昆布ソフトなどいろいろな加工品が売られています。市内の「紅屋」☎0770‐22‐0361の昆布粉を求肥に練り込んだ伝統の「求肥昆布」が名物菓子です。
夜までいなかったので確かめてはいませんが、メーンストリートには夜になると、ラーメン屋台がずらりと並ぶそうです。
ソースカツ丼発祥のといわれる「ヨーロッパ軒」も気になりました。
〈問合せ〉
・敦賀観光協会
☎0770‐22‐8164 福井県敦賀市本町2-1-20南公民館3F