
明けましておめでとうございます。

300万人の初詣客が訪れる成田山新勝寺の新春風景
何十回となく繰り返してきたのに、新年を迎えると、なにかしら心改まるものがあります。
時間は還らざる川の流れ、人生もまた戻れない時の旅人……カレンダーの1日が積み重なるように、何かを積み重ねる1年でありたいものです。
昨年は稚内から枕崎まで3100キロを鉄道で列島縦断しました。今年も好奇心と想像力をもって日本列島を巡ります。 よろしくご愛読のほどお願いいたします。


市内のどの菓子店も共通に加賀藩主・前田家の紋所の剣梅鉢(けんうめばち)をかたどって作ります。金沢市内香林坊の坂尾甘露堂のそれは薄紅色と白い皮には煉の深いつぶし餡が入り。上に金箔を散らしています。
もう1つが出雲大社の門前で見つけた明治31年から続く俵屋菓舗の縁結び銘菓の「俵まんぢう」。大国主命の米俵にあやかった俵型のカステラ生地の中にほこほこの白餡が詰まったふんわりやさしい饅頭です。
・坂尾甘露堂☎076・262・4321/俵屋菓舗☎0853・23・2123


5つの蔵を連ねる豪壮な廻船問屋の旧中村家住宅

豪商横山家の前を通る復元の町並み、いにしえ街道

いにしえ街道で評判のやまげんの「にしんそば」

城下町を象徴する復元の松前城天守閣と搦手門

美味旬旅♪冬の北海道キャンペーン・松前セレクトプラン

おもてなし精神いっぱい、「矢野」の女将と若女将
江差は古くから和人が住み着き、江戸後期~明治後期は日本海回りの北前船の終着港。本州からは生活物資、江差からは豊漁のニシンや檜などが運ばれ、「江差の5月は江戸にもない」とうたわれたほど街は活気に満ちあふれました。民謡『江差追分』は今も唄い継がれ、京の祇園祭を映す華麗な祭りも営々と伝わっています。
栄華の名残の200年秘めた廻船問屋・横山家や旧中村家住宅,、旧関川家別荘など豪商として鳴らした豪壮な建物が今も往時の羽振りを留めています。
9年前に再現した問屋藏、商家、町家など殷賑を極めた頃の町並みの「江差いにしえ街道」も、風景にしっくりなじんでいました。
江差に対して北海道最南端の松前は日本最北、北海道唯一の旧城下町です。江戸が終わる14年前、北辺警備のため建てられた福山城(松前城)の天守閣や本丸御門、搦手門が復元され、城下町だった歴史を語り伝えます。
城跡は松前公園として整備され、植栽された8000本の桜が5月の1ヶ月間、順次花開き、かつて蝦夷地の都としての華やぎを彷彿させます。
城下の古い町並みは残っていませんが、寺町や再現した松前藩屋敷に北海道の都としての面影が偲ばれます。蝦夷アワビや本マグロ、松前漬も名物です。
宿泊の「温泉旅館矢野」では松前産蝦夷アワビの刺身、アワビ踊り焼きなど“旬味多彩な松前づくし”(1泊2食15150円~)を賞味しました。ここは北海道政治の発祥地なのです。
〈交通〉・江差へはJR江差線木古内駅から1時間7分、江差駅下車(今年5月11日を以て廃線)
・松前へはJR江差線木古内駅前からバス1時間36分
〈問合せ〉
・北海道観光振興機構☎011・231・0941
・キャンペーンオフィシャルWEBサイト
http://winter2013.visit-hokkaido.jp/
・江差町追分商工観光課☎0139・52・6716
・松前町観光協会☎0139・42・2726
・温泉旅館矢野☎0139・42・2525


出雲大社拝殿では2礼4拍手1礼が正式作法

「いづもあなたのそばがいい」の出雲割子そば

メノウ作りで知られる美肌の湯の玉造温泉街

自分で汲む仕掛けが楽しい美肌温泉ボトル

まん丸いこの願い石からパワーがもらえる?
毎年旧暦10月に全国の八百万(やおよろず)の神がここ出雲大社に集まり、神議(はか)りして、男女の仲や人生諸般の縁を決めるといいます。だから昔から縁結びを願う人たちが多く訪れます。でも「最近は特に若い女性たちの参拝がとても多くなりました」と土産物屋や蕎麦屋で耳にしました。
これに適齢期(過ぎぎみの?失礼)の娘・息子・お孫さんをもつ両親や祖父母が加わって“大黒様”も目の回る忙しさでしょう。
境内を歩いていると、若い女性、それも2人、3人と連れ立ってのお参りが目につきます(競争相手と一緒で大丈夫?)。ケイタイ、スマホ、パソコン隆盛のネット時代、安直な結び付きも多い反面、良縁に恵まれるのはなかなか難しいのかもしれません。
休日前夜など、そんな女性たちで満席という東京22時発の「寝台特急サンライズ」に乗って出雲に行ってきました。
参拝の後は玉造温泉に宿泊しました。桜並木続く玉湯川沿いに10数軒、規模大きな旅館が並ぶ、奈良時代から知られる古湯です。出雲国風土記に「浴すれば形容端正、万病ことごとく除く……」と書かれた名湯で、美肌の湯として女性に人気があります。
湯薬師広場には購入したボトル(200円)で湯を汲む“美肌温泉ボトル”もあります。
玉作湯神社では信仰厚いまん丸の御神石“願い石”に、社務所で授けられる小さな“叶い石”を当てるとパワーが戴けるとか。これをお守りにすると縁など願いか叶うと評判です。この神社の参拝者は2年ほど前に比べて10倍になったそうです。
〈交通〉
・出雲大社へはJP山陰本線出雲市駅からバスで25分
・玉造温泉へはJR山陰本線松江駅からバスで26分
〈問合せ〉
・出雲観光協会☎0853・53・2112
・松江観光協会玉造温泉支部☎0852・62・3300