

…ということで今回は島根県出雲と京都の意外な「へえ~」をご紹介します。


縁結びで知られる「出雲大社」
現在も旧暦の10月11日~17日の7日間、出雲大社では「神在祭」(かみありさい)と呼ばれる神事が執り行われます。神々をお迎えして、お発ちになるまで7日間、縁結び会議を中心とした様々な神事が営まれます。(今年は12月1日~8日が旧暦の10月11日~17日に該当)


出雲大社の表参道にある「日本ぜんざい学会一号店」
出雲大社の表参道「神門通り」には「日本ぜんざい学会壱号店」があり、そこで美味しい「出雲ぜんざい」が頂けます。

日本ぜんざい学会一号店の「出雲ぜんざい」500縁(円)
(因みに「1031」が語呂合わせで、「せんさい、ぜんざい」ということで、この日にしたとのこと)


京田辺市にある「酬恩庵一休寺」

一休寺で頂ける「一休善哉」
皆様は1970~80年代にかけて放送されたテレビアニメ「一休さん」が懐かしいところでしょうか。あの「慌てない、慌てない、一休み一休み」という台詞、橋や虎などの頓智勝負のお話などを思い出します。私は未だに「慌てない、慌てない、一休み、一休み」と心の中でつぶやくことが時々あります。心を鎮める、気持ちを落ち着かせる、一旦休止、そうすることで物事が改善したり、失敗を避けられたり、何か閃いたり、という事がある、それは、やはり禅の世界に通じているのではいか…と。アニメのお決まりの台詞とは言え、私を幾度も救ってくれました。
一休禅師については、アニメの後、ドラマ化もされ、史実とは異なることも多いのですが今回は言及しません。話を「ぜんざい」に戻しますと、名付け親がこの一休さんという説。
一休禅師が大徳寺の住職にお餅が入った小豆汁をご馳走になった時、あまりの美味しさに「善哉此汁」(よきかなこのしる)とお褒めになられた、このことから、この汁を「善哉」と名付けたと言われています。もともと「善哉」は仏教用語で、師が弟子を褒めるときに「善き哉」と言うそうですが、この時は「汁」をお褒めになられた、という訳です。
それに因んで「酬恩庵一休寺」では毎年1月最終日曜日を一善一年“善き哉善き哉”「一休善哉の日」と題した行事を催しています。参拝者は一年の自分の目標を新たに掲げ、誓いの言葉を奉納し、一椀の「善哉」を頂くという流れ。沢山の老若男女が、この日、寺を訪れます。奉納料1000円(拝観料・絵馬・祈祷料・善哉)

私が情報発信の本拠地としている京都は様々な説だらけ。その悩ましい所、曖昧さも、また魅力で、学べば学ぶほど、多方面化され、私の中では「わ~どれが本当なんだよぅ~」と楽しくパニックしていきます。よく立場上「どちらが正しいですか?」と聞かれたりしますが「どちらも正解、どちらだと(あなたは)思いたいですか?」と聞き返したりします。幾つかの説を知った上で応援したい方でいいはず。正解は、その人の中にあるのだと思います。
今回は「ぜんざい」発祥の地の紹介でしたが、また、各地に説がある発祥地の面白いお話を探しておきますね。
日本ぜんざい学会一号店 電話0853-53-6031 http://www.zenzai-01.com/
酬恩庵一休寺 電話0774-62-0193 http://www.ikkyuji.org/index.html