


桜茶
桜茶でも飲みながら、ご一読下さいませ…


醍醐寺の桜

哲学の道の桜
「醍醐の桜」と共に、京都の桜名所として知られるのが「哲学の道」。この散策路に「桜」が植えられたのは大正時代。徐々に整備され、「哲学の道」という名称は昭和に命名。石川県(かほく市)出身で京都大学教授の西田幾多郎ら、哲学者たちが思案しながら、この道を歩いたことに因みます。約1・5キロの琵琶湖疏水沿いの散策路は銀閣寺前から熊野若王子神社へと至ります。歩きやすくなっている足元の敷石は市電の軌道敷石をリサイクル。美しい景観の中に様々な歴史が刻まれているのです。


本法寺の桜

長谷川等伯銅像

建勲神社の桜

立本寺の桜
市バスに乗車していると「建勲神社前・けんくんじんじゃまえ」というアナウンスが流れるのを耳にした方もおられるかもしれません。観光本やネットなどではあまり掲載されていないのですが、この神社は織田信長とその息子である信忠が祀られている神社です。船岡山という小高い山の中腹に社殿を構えています。なかでも麓の一の鳥居の周辺の桜が枝ぶり良くキレイに咲き誇ります。お時間ある方は、是非、本殿まで足をお運びください。
船岡山と言っても階段が整備され、険しくはないので容易に登れます。
お次は石田三成の家臣・島左近の墓がある立本寺。ここは地元の方しかお花見していない超穴場。私も秘密にしておきたい桜の一つです。島左近は奈良(大和国)の生まれと言われ、後に三成を支えた軍師となり活躍します。関ヶ原の合戦で戦死した記録がありますが消息不明。一説には戦場から京都に逃れ出家し晩年をこの地で過ごしたと伝わります。境内には沢山の桜、しかもどれも枝ぶりが良く、横に枝が広がり、目線の高さに花弁があって、見上げるという行為が不要です。観光社寺ではありませんので、静かに境内を歩いて春爛漫を是非、楽しんでください。


京都府庁旧本館中庭の桜

京北・黒田の百年桜
最後に京都市中心部からバスを乗り継ぎ約2時間半、京北にある「黒田の百年桜」は見事な八重桜。車の運転が出来るならばレンタカーを借りれば時間は短縮されます。満開は4月中旬ごろ。この「百年」という名称は大阪造幣局が100周年を迎えた際に、この「黒田の桜」の若木が記念植樹され、ならば親木も「百年桜」と命名しようとのことで名付けられました。近くにある常照皇寺の桜も木によっては、この時期に満開となるので、合わせてお花見を。親木だけでなく、大阪造幣局の桜の通り抜けで「黒田百年」も探してくださいね。(2017年の大阪造幣局桜の通り抜けは4月11日~17日)
京都の桜、まだまだ名所はありますが、他府県とのゆかりのある名所を一部ご紹介いたしました。京都はまさに、もう満開となるソメイヨシノから、紅しだれ桜、八重桜など、これから4月末まで、各種の桜リレーが楽しめます。是非お出かけください。