風土47
今月の特集 豊穣の季節をしみじみ味わう 食欲の秋、この一品
豊穣の季節 お弁当の友 ハイキングのお供 爽やか快適な一品 暑さを乗り切る一品 夏のスタミナ、この一品 夏バテ解消、この一品
◎以前のバックナンバー 2009年1月 2009年2月 2009年3月
天高く、馬肥ゆる秋。
爽やかな青い空が広がり、気温も涼しく、もしかしたら10月は一年で一番活動しやすい季節かもしれません。
そして、豊穣の季節です。各ショップを回って「秋においしいものは?」と聞くと、あれもこれも、とたくさんの商品の名が挙がります。
行楽のお供に、秋の夜長を楽しむときに、運動会で体力をつけたいときに、ぜひこの一品を味わってください。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
アンテナショップお勧め「食欲の秋、この一品」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
むつ市・みなみや
みそ貝焼きの素(90g 368円)
 青森の代表的な郷土料理のひとつが「貝焼きみそ」。津軽地方ではこう呼ぶが、下北地域では「みそ貝焼き」というそうだ。ホタテの貝がらに、ごろごろという感じで大粒の切ったホタテの身をのせ、ウニを加え、みそ味のダシと溶き玉子を絡めて煮てある。ホタテのダシとみそがよく合い、ウニや玉子がまろやかで、一緒に煮たネギも食欲をそそる。おいしかったなー、と、今でも青森で食べた記憶が鮮やかに甦る。吹雪の中の取材でも、夜は貝焼きみそに地酒……と思えば苦もなく耐えられた。確か、青森市内の居酒屋でも1200円くらいしたメニューが、なんと368円。現地でできたてを食べるのには負けるだろうが、白ご飯にも合うので、ぜひお試しあれ。
みそ貝焼きの素
川俣シャモスモーク手羽元・燻製
川俣町・川俣町農業振興公社
川俣シャモスモーク手羽元・燻製(8本 1260円)
 まず、見た目の美しい色合いにひかれ、開封したときの香ばしい燻製の匂いが食欲をそそる。ひと口噛むと、ほどよい弾力の肉からじわっと旨味がしみ出てくる。川俣シャモは、阿武隈高原で放し飼いにされ、太陽をたっぷり浴びた自然の草をついばみながら成長するそうだ。確かに、締まった身は脂肪分が少なく、すべてが筋肉といった感じ。噛めばかむほど味が出て、最後にうっすら脂分が舌に広がる。それをビールで流し込むときの幸せは……ぜひお試しください。皮も脂っぽさがなく、臭みもない。本当に淡白な味わいなので、チーズたっぷりのシーザーサラダなどと合いそうだ。
富山市・梅かま
ほくほくおでんセット(13品 600円)
「とろろ昆布をたっぷりかけるて食べるのが富山流のおでんなの。たーっぷりかけて、最後につゆを吸ったとろろ昆布をご飯にのせて食べるのもおいしいのよ」。いきいき富山館の名物アドバイザー、大谷さんの言葉にひかれて買ったおでん種のセットは、13品も入ってなんと600円。とろろ昆布も付いてくる。魚のすり身やニンジン、春雨などがたっぷり詰まった三角巾着や、富山名物の車麩などを、ジャガイモや大根、こんにゃく、卵などと合わせて煮込んでみた。いいダシが出る。そして、やはり練り物の味が全然違う。さすがかまぼこの名産地。とろろ昆布は、特に大根や豆腐など淡白な食材のいいアクセントになる。
ほくほくおでんセット
冷凍・縄文おやき(野沢菜)
小川村・小川の庄
冷凍・縄文おやき(野沢菜)(3個入り 480円)
 長野の伝統食である「おやき」は、野菜や山菜を油で炒めてみそや醤油で味付けし、小麦粉の皮で包んで焼いたもの。昔は囲炉裏で焼いていた。中身はそれぞれの家庭ごとに工夫を凝らし、春は山菜、夏はナスの油炒めやカボチャ、秋はキノコなどもあったという。長野でよく採れる野沢菜の油炒めも定番だ。小川村の縄文時代の遺跡から、雑穀の粉を練って焼いた跡が発見され、これがおやきのルーツという説もある。縄文おやきは、その小川村のおばあちゃんたちがひとつひとつ手作りしたもの。冷凍保存してあるので、温めると作りたての素朴な味わいが楽しめる。
天理市・清流庵
柿えくぼ(140g 840円)
「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」という句もあるが、柿は奈良の名産品のひとつ。実ではなく、葉を活用した柿の葉寿司はあまりに有名だ。柿がおいしい秋に味わいたいのが、創作和菓子の柿えくぼ。干し柿に、クルミや柚子の皮、あんず、ラムレーズンなどをくるんで巻いてある。薄くスライスして口に入れると、干し柿の上品な甘みと、くるみや柚子の味がほどよく混ざり合う。干し柿を干し柿で巻いた柿巻きは干し柿たっぷり。あんずは酸味、柚子は苦みが効いて、クルミは香ばしい。ラムレーズンは、和洋の味のマッチが楽しめる。
柿えくぼ
そば米ぞうすい
三好市・阿波池田ラクーンネットIC
そば米ぞうすい(16g 168円)
 そば米ぞうすいは、徳島県の郷土料理。今は県全域で食べられているそうだが、もともとは源平合戦に敗れた平家が身を潜めたとされる東祖谷山村が発祥という。「そば米」は、そばの実から皮を取り除いたもので、お米でたとえるなら玄米を精米して白米にした状態だ。そば米は、お米より硬めで歯ごたえがある。つゆが多めで、味も少し濃いめなので、三つ葉などの葉物野菜をたっぷり加えて食べてみた。この商品はなんと言っても手軽なのがいい。フリーズドライなので、お湯を注いで待つだけ。徳島県のアンテナショップはオフィス街のローソンにあるので、会社員が残業するときにも便利そう。1食57キロカロリーなので、秋の夜長の夜食にもぴったり。