風土47
これで元気!? 毎日食べたい この一品
「毎日でも食べたいもの」って、実はあまりないと思いませんか?
ラーメン、焼き肉……、おいしいものはたくさんありますが、365日OKというものは少ないですよね。
毎日でも食べたいものは、実は身体が喜ぶものではないでしょうか。
今月のラインナップを見て、「やはりそうだ」と実感しました。
毎日食べても安心。元気になれる品がそろいました。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
〈矢巾町・岩手県産㈱〉
Çava? サヴァ缶レモンバジル味
(120g 410円)
 先日、テレビの健康番組で血液サラサラ効果を得るためにはサバ缶を毎日食べたら良い、という内容を放送していた。血液や血管の健康維持に効果があるとされるEPAや、脳や神経系に豊富に含まれるDHAを多く含むからだろう。
 この岩手県産㈱の「サヴァ缶」は、サバをオリーブオイルで漬けてある。2016年1月号で紹介したプレーンタイプは、発売2年間で70万個を売り上げた人気商品だ。
 新しく、レモンバジル味が登場した。レモンとバジルの風味が加わり、開けたときはすでに完成された味。そのまま料理に使うだけで本格的なイタリアンになる。うれしいのは、身をほぐせばディップとして調理せずに使えることだ。バゲットや野菜につけて手軽に食べられる。
 洋風のサバ缶も食卓に変化がつけられて便利ですね。
Çava? サヴァ缶レモンバジル味
甲斐の黒にんにく
〈笛吹市・㈱JAPAN〉
甲斐の黒にんにく(100g 1,296円)
 おいしい。今まで何種類かの黒にんにくを食べてきたけれど、一番おいしかった。甘くてとろけるようなやわらかさで、フルーツのよう。食べてしまえば匂いも感じない。「黒にんにくが身体に良いことは知っているけれど、食べにくい」という方も、これなら続けらると思う。
 ニンニクの産地といえば青森が有名だが、甲府盆地も栽培に適した気候風土。果樹栽培で培われた土作りのノウハウから、糖度の高いニンニクが産出されるという。
 この甲斐の黒にんにくは、無添加でニンニクを3週間熟成させる。するとニンニクは黒色に変化し、生の時の10倍もの抗酸化力を持つようになる。活性酸素除去の効果が見込めるので、1日1~2片を食べると良いそうだ。また、糖度も生のニンニクの30倍にもなり、糖度13~18度のモモ、15~20度のブドウより甘くなる。本当に食べやすいのでお試しを。
〈美作市・勝英農業協同組合〉
サクサク 豆&魚(70g 540円)
 ちょっとお腹がすいた時、毎日でも安心して食べられるおやつがあったらいいなぁと思いませんか?
 ぴったりなのがこれ。瀬戸内海産の小魚と岡山県産の作州黒大豆の炒り豆を合わせてある。添加物がないので安心。小魚の骨とウロコはサクサク、豆もサクサク。塩味がしっかり効いているが、小魚の塩分だけで、製造過程では食塩は加えていないそうだ。
 「でも小魚と豆のお菓子ってたくさんあるよね」と思われるかもしれないが、アンテナショップで販売されているものは、さすがご当地の逸品が使われている。高級黒豆といえば“丹波黒”が有名だが、兵庫県の丹波地方での生産量は意外に少なく、実は岡山県が生産量日本一。そして、岡山県北部の勝英地域だけで育つ丹波種の黒豆は、品質の良さから特別に“作州黒”というブランドになったそうだ。生産量が限られているので、スーパーなどには流通しないという貴重品。
 確かに、この黒豆、とってもおいしい。子どものおやつに、晩酌のおつまみに、と重宝する一品です。
サクサク 豆&魚
佐賀関くろめ藻なか
〈大分市・佐賀関加工グループ〉
佐賀関くろめ藻なか(4食分 600円)
 すっごくおいしい。そしてかわいい。
 関アジ関サバで有名な佐賀関(さがのせき)の“くろめ”が使われている。くろめは、地元で古くから食べられているコンブ科の海草だ。
 佐賀関の高島・関崎地区では、冬の寒さが厳しい1月中旬にくろめ漁が解禁になり、箱めがねで海中を覗きながら長い柄の付いたカマでやわらかく伸びたくろめの新芽を刈り取る姿が見られる。採ったくろめは2~3枚ごとに1本の棒状に巻かれ、出荷される。
 佐賀関名産のくろめをもっと広く知らしめたいと開発されたのがこの商品。細かく刻んで天日で乾燥させた乾燥くろめを最中に詰め、地元で定番の味噌汁にしている。
 おいしい。くろめの粘りが強いので、まずは付属の味噌をお湯で溶いてそこに最中を入れたほうがいい。かき混ぜるとくろめがたっぷり出てきて、とろとろになる。出汁には九州本枯かつお節、味噌は臼杵市にある創業1600年の老舗「カニ醤油」の味噌を使用している。
 しつこいですが、おいしい。大分県が主催する「おんせん県おおいた 味力おもてなし商品」のコンクールで、2016年度の最優秀賞に選ばれたそうですが、納得です。
〈糸満市・イトサン㈱〉
生もずく(500g 864円)
 これもおいしかった。これほどシャキシャキっとしたもずくを食べたのは初めて。
 沖縄県はもずくの生産量も消費量も日本一といわれる。養殖に成功したのも沖縄県が初めてだとか。
 けれど、イトサン㈱では養殖ではなく、“自然及び天然漁場栽培”というそうだ。理由は、自然豊かな海の一区域を利用し、肥料や薬剤を使わず、海水の栄養分や太陽光など自然エネルギーで育てているから。確かに、栄養を与えて管理して育てる“養殖”より、自然栽培に近いようだ。
 糸満市のもずく漁場は、サンゴ礁で囲まれたリーフ湾内にあり、陸と海の栄養をたっぷりと吸ったもずくが採れる。採れたてのおいしさと鮮度を保つため、早朝、2~3時間の短時間で収穫を行い、自熟作用による“煮(に)え”を防ぐため、水や冷却庫を用意して、低温を保つという。
 沖縄のもずくは、春から初夏にかけてが漁期で、そのほかは冷凍保存されたものが多いそうだ。店には“新物”が出始めている。買うなら今。小分けして冷凍保存できるので、多めに買っても大丈夫です。
生もずく
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html