風土47
今年も良い年でありますように Part Ⅱ
明けましておめでとうございます。
いよいよ2017年が始まりました。
“7”が付く年は、何となく良いことが起こりそうな予感しませんか?
1月の特集は、年明けにふさわしい、気分が明るくなるおめでたい品がそろいました。
幸運を呼び込む品をアンテナショップでぜひ見つけてください。
今年も皆様にとって良い一年でありますように。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
〈京都市・宝酒造㈱〉
小笠原パッションフルーツ 直搾りチューハイ(350mℓ 160円)
 東京愛らんどの店内で、ひときわめだっていたのが、この小笠原パッションフルーツチューハイ。キラキラ光るピンク色の缶がショーケースに並んで、その上には「再入荷! お待たせしました!」の文字が躍っている。
 店長さんによれば「小笠原と宝酒造がコラボしてできた限定出荷の人気商品なんです。夏から飛ぶように売れて品切れでしたが、やっと入れてもらいました」とのこと。
 これがおいしい。缶を開けると、まず南国フルーツ特有の華やかな香りが立ちのぼり、気分が解放されていく。飲んでも爽やかで上品な甘みで、ホント、おいしい。パッションフルーツと炭酸は相性抜群。色も美しく、まるでシャンパンのよう。気分は“ひとりパーティ”。新年早々、晴れやかな気分にしてくれる一杯です。
小笠原パッションフルーツ 直搾りチューハイ
いかの雲丹醤和え
〈小浜市・小浜海産物㈱〉
いかの雲丹醤和え (150g 756円)
 この「いかの雲丹醤和(うにひしおあ)え」は、なんとも豪華なご飯の供&お酒のおつまみだ。
 やわらかくて口当たりのいいイカを、雲丹醤で和えてある。淡白なイカの甘みと、まろやかでコクのある雲丹醤の相性は抜群、ということで誕生した商品だそうだ。
 確かにシコシコしたイカとまったりとしたウニが相まって、ご飯がすすむ。コクがあっておいしい。
 雲丹醤はいわゆる魚醤の一種で、魚の代わりに雲丹を塩に漬けるという贅沢なもの。
 遥か昔から、人は食物を塩に漬けて保存するうちに、発酵、熟成してうま味を持つこと知っていたといわれ、それが醤の起源だという。日本でも縄文時代末頃には、すでに草醤、魚醤、穀醤の3種類があったそうだ。
 黄金色に輝くおかずで、新年早々、景気のいい食事にしましょう!
〈白鷹町・㈲あんちん堂〉
栗入りでか金つば(1個 300円)
 おいしい山形プラザで、もう何年も月間売り上げBEST10に入り続けている「でか金つば」という人気商品があり、これはその栗入りバージョン。小豆の間に黄金色の栗が入っているようすが、「マメに働いていたら大きな黄金が転がり込んできた」という景色にも見えて、縁起がよさそう(?)(!?)。
 まず驚くのがその大きさだ。測ってみたら、ほぼ5cm角はある。中にぎっしりと小豆と栗が入っているので、持つとずっしりと重みも感じる。
 そして味にも驚いた。こんなにずっしり甘いもの食べたら、胸焼けしないかな……と思ってひと口食べたら、あっさりしている。まったく甘すぎない。小豆の風味が口に広がり、それを引き立たせるかのように最後にふわっとかすかな甘みが立ちのぼってくる。おいしい。
 厳選した北海道十勝産小豆を直火でじっくりと炊き上げ、砂糖と塩だけで味を調えて、手作業でひとつひとつ丁寧に六面を焼き上げているという。創業当時からの製法を実直に守り続けているそうだ。
 「でか金」で「福」をお届けします、とメーカーのHPにも書いてあった。食べた方に福が来ますように。
栗入りでか金つば
干支 酉ペア
〈さつま町・薩摩びーどろ工芸㈱〉
干支 酉ペア(大は高さ約120㎜×幅110㎜、小は高さ約100㎜×幅90㎜ 1万3,500円)
 鹿児島の工芸品といえば、薩摩切子(さつまきりこ)が有名だ。
 江戸末期に薩摩藩で造られたガラス製品で、無色のクリスタルガラスの表面に色ガラスを1~2mm程度溶着させ、表面にカットを施し、磨きあげて製品化する。
 この商品は、薩摩切子のメーカーが造るガラス製品だ。なんとも美しく、見れば見るほど惹きつけられる。透明でクリアなガラスなのに、どこか温もりを感じるのは、フォルムや色遣い、ちょっとした表情の出し方なのだろうか。それともガラス自体の作り方なのだろうか。このメーカーはめずらしく熔解窯を持ち、ガラスの生地から創れるのだという。
 何とも美しい輝きで、しかも愛らしい。
 酉は「とりこむ」に通じるとされ、商売などに縁起の良い動物だという。
 かごしま遊楽館2階には薩摩切子をはじめ、たくさんの工芸品が並んでいて、見ごたえがありますよ。
〈観音寺市・藤田㈱〉
金運のあんもち雑煮(2食入り 1,080円)
 最近ではすっかり有名になった香川県の「あん餅雑煮」。白味噌仕立ての汁に大根や人参などの野菜を入れ、餡入りの丸餅を入れた讃岐特有のお雑煮だ。
 この商品は、“伊吹いりこ”といわれる地元の高品質のイリコでダシを取り、芳醇な白みそをたっぷりと使っている。濃厚な汁がおいしい。焼いたあん餅を入れて食べたが、しょっぱい汁と、甘さ控えめのあっさりしたあん餅が意外にもよく合う。お餅もとろり。
 メーカーのHPによれば、あん餅雑煮の発祥は江戸時代に遡るという。高松藩は“和三盆”という白砂糖の製造に成功し、砂糖が藩を代表する特産品になった。厳しい統制下で作られていたが、農民も一年に一度くらいは贅沢をしたいと、当時貴重だった砂糖で甘く煮た餡を餅でくるんで隠し、雑煮にして味わったのだといわれている。白味噌も当時は高価なものだったそうだ。
 商品に“金運の”と付いているのは、琴弾八幡宮でご祈祷されたLOTO6が当たるから。外れても琴弾八幡宮でご祈祷された本物の寛永通宝が付いてくる。
 作ってから気付いたのですが、大根、人参は、今年一年丸く収まりますように輪切りにするのがよいそうです。
金運のあんもち雑煮
にしん入り昆布巻き
おまけ1
 今、アンテナショップの多くの店舗には、喫茶スペースやレストランなど何らかの食事や休憩のスペースが付いています。
 ふくい南青山291にもついに喫茶スペースが誕生。お店で買ったソフトクリームやスイーツをここで食べられます。南青山で気軽にひと休みできるっていいですね。
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html