

◎より以前のバックナンバー | 2009年1月「ご飯を炊こう」 | 2009年2月「鍋の名脇役たち」 | 2009年3月「春・行楽のお供」 | 2009年4月「お弁当の友」 | 2009年5月「ハイキングのお供」 | 2009年6月「爽やか快適な一品」 | 2009年7月「暑さを乗り切る一品」 | 2009年8月「夏のスタミナ、この一品」 | 2009年9月「夏バテ解消、この一品」
暦の上では春を迎える2月。
暖かい地方では梅や水仙、椿などの花が咲きますが、実際は一年で最も寒い季節でしょう。
春を待ちつつ、それでいて、「これでしばらく食べ納め」という、カニやカキなど、冬ならではの食材もたっぷり味わいたい時期です。
今回は、鍋の材料やお餅など、寒い冬の食卓にぴったりの各県自慢の品がそろいました。日本で唯一の「和からし」や、コンニャクを使ったダイエット食品も登場。おいしい食事で冬を乗り切り、元気に春を迎えましょう。
暖かい地方では梅や水仙、椿などの花が咲きますが、実際は一年で最も寒い季節でしょう。
春を待ちつつ、それでいて、「これでしばらく食べ納め」という、カニやカキなど、冬ならではの食材もたっぷり味わいたい時期です。
今回は、鍋の材料やお餅など、寒い冬の食卓にぴったりの各県自慢の品がそろいました。日本で唯一の「和からし」や、コンニャクを使ったダイエット食品も登場。おいしい食事で冬を乗り切り、元気に春を迎えましょう。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)

※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
大館市・産能食品、秋田比内食品など
きりたんぽ(3本+スープ 300円~)
きりたんぽ(3本+スープ 300円~)
秋田の冬といえばきりたんぽ鍋。ショップの入り口付近には、きりたんぽと、ダシとして欠かせない比内地鶏のスープが何種類も並んでいる。きりたんぽ鍋にはルールがあって、ダシは比内地鶏のスープ、具は鶏肉、ゴボウ、舞茸、糸こんにゃく、セリ、長ネギの6種類と決まっている。甘みの出る白菜やシイタケ、味の強い魚肉などは使わない。ダシの味を最大限に生かす組み合わせなのだろう。
今回はスープ付きのお手軽セットを購入したが、おいしく作れなかった。ダシ汁の味はいいのだが、量が圧倒的に足りない。具材の分量のバランスも悪かったのだろうか。やはりきりたんぽ鍋は本場で食べるのに限るようだ。私の中のNO.1は乳頭温泉郷の大釜温泉。鍋ではなく、お椀に盛って出される。「煮込みすぎず、一番おいしい瞬間を食べてほしいから」。名人といわれる女将さんが作る鍋は、こんなにおいしいものかと感嘆する。それと比べてはいけなかったかもしれない。
今回はスープ付きのお手軽セットを購入したが、おいしく作れなかった。ダシ汁の味はいいのだが、量が圧倒的に足りない。具材の分量のバランスも悪かったのだろうか。やはりきりたんぽ鍋は本場で食べるのに限るようだ。私の中のNO.1は乳頭温泉郷の大釜温泉。鍋ではなく、お椀に盛って出される。「煮込みすぎず、一番おいしい瞬間を食べてほしいから」。名人といわれる女将さんが作る鍋は、こんなにおいしいものかと感嘆する。それと比べてはいけなかったかもしれない。


前橋市・丸大オヲツヤ商店
こんにゃくヌードル(1袋 290円)
こんにゃくヌードル(1袋 290円)
群馬県名産のコンニャクを使ったヘルシーな麺。塩、みそ、しょう油、カレー味の汁麺のほか、スパゲッティ風、焼きそば風など全8種類がある。どれも1袋29~69Kcalと低カロリーだ。お正月や新年会など食べ過ぎる機会が多く、運動量が少ない冬。夜食や休日のブランチにぴったりの食品だろう。
焼きそば風を買ってみた。作り方は簡単。麺を洗ってフライパンで熱して付属の調味料をかけるだけ。油は使わない。今回は炒めた野菜を加えた。味は普通の焼きそばだが、コンニャク粉とおから、豆乳粉を練り上げて作ったという麺はとてもおいしい。ツルツルと冷麺のような食感で、やや太めで縮れているせいか、調味料とよくからむ。この麺なら、焼きそばやスパゲッティより、汁麺として食べる方が断然おいしそうだ。次回は塩味を試してみたい。
焼きそば風を買ってみた。作り方は簡単。麺を洗ってフライパンで熱して付属の調味料をかけるだけ。油は使わない。今回は炒めた野菜を加えた。味は普通の焼きそばだが、コンニャク粉とおから、豆乳粉を練り上げて作ったという麺はとてもおいしい。ツルツルと冷麺のような食感で、やや太めで縮れているせいか、調味料とよくからむ。この麺なら、焼きそばやスパゲッティより、汁麺として食べる方が断然おいしそうだ。次回は塩味を試してみたい。
福井市・麩市
地がらし(40g 220円)
地がらし(40g 220円)
「これはどうでしょう?」と取材時にお店の方にすすめられ、思わず一緒だったこのサイトの運営者・H社長(注:イニシャルがHで、ご本人は紳士です)と顔を見合わせてしまった。「逸品にしては地味かな」というのが二人の思いだったが、意外や意外。今回の特集の一番のヒット商品かもしれない。
日本に唯一残った和がらしの老舗が作る商品で、そのまま料理に入れたり、熱湯で練っておでんやステーキに付けて使う。何といっても香りがよく、辛みもすきっとして凛々しい。古き良き日本人のよう!? コンニャクの辛子みそあえや、あとから出てくる宮崎のじゃこ天に付けてもおいしかった。お米の精米したてやわさびのおろしたてがおいしいように、辛子も練りたてがおいしいと実感した。
「福井では麩の辛子あえをよく作るのですが、それには欠かせない品です」と、前述の店員さん。そんなご当地の話を聞けるのもアンテナショップの大きな楽しみだ。福井の伝統を感じさせる押しも押されぬ逸品でした。
日本に唯一残った和がらしの老舗が作る商品で、そのまま料理に入れたり、熱湯で練っておでんやステーキに付けて使う。何といっても香りがよく、辛みもすきっとして凛々しい。古き良き日本人のよう!? コンニャクの辛子みそあえや、あとから出てくる宮崎のじゃこ天に付けてもおいしかった。お米の精米したてやわさびのおろしたてがおいしいように、辛子も練りたてがおいしいと実感した。
「福井では麩の辛子あえをよく作るのですが、それには欠かせない品です」と、前述の店員さん。そんなご当地の話を聞けるのもアンテナショップの大きな楽しみだ。福井の伝統を感じさせる押しも押されぬ逸品でした。


橋本市・稲竹商店
橙ポン酢(360mℓ 890円 )
橋本市・エポック(久保屋伊兵衛)
橙ちゃん(360mℓ 900円)
湯浅町・丸新本家
ゆずポン酢(500mℓ 940円)
橙ポン酢(360mℓ 890円 )
橋本市・エポック(久保屋伊兵衛)
橙ちゃん(360mℓ 900円)
湯浅町・丸新本家
ゆずポン酢(500mℓ 940円)
わかやま喜集館には、名産の柑橘類を使った商品が数多く並ぶ。冬の鍋におすすめなのがこの3つだ。どれも天然果汁を使い、保存料などの添加物は一切使用していない。ビンの上部が汚れたように見えるのは、天然果汁を使っていればこそ。香りとうまみの成分が多い証拠なのだ。
「橙ポン酢」は、塩分3.9%と控えめ(通常のポン酢は8%前後)で、橙とゆず果汁を使ったまろやかな酸味が特徴だ。少量生産なので、いつも新鮮な商品が出荷される。「橙ちゃん」は、無農薬で育てられた紀州産の青取り橙の果汁と手作りのしょう油、ダシを加え、今では幻ともいわれる檜の樽を使った樽仕込みで作られる。「ゆずポン酢」は、しょう油発祥の地である湯浅町の丸新本家の自信作。お鍋好きは、ぜひ食べ比べを!
「橙ポン酢」は、塩分3.9%と控えめ(通常のポン酢は8%前後)で、橙とゆず果汁を使ったまろやかな酸味が特徴だ。少量生産なので、いつも新鮮な商品が出荷される。「橙ちゃん」は、無農薬で育てられた紀州産の青取り橙の果汁と手作りのしょう油、ダシを加え、今では幻ともいわれる檜の樽を使った樽仕込みで作られる。「ゆずポン酢」は、しょう油発祥の地である湯浅町の丸新本家の自信作。お鍋好きは、ぜひ食べ比べを!
倉吉市・鳥取県食
氷温熟成ねばりもち(230g 315円)
氷温熟成ねばりもち(230g 315円)
最近、貯蔵技術がすすんで、季節外れの果物が店頭に並ぶのを見かける。ガスの成分を調整するCA技術で貯蔵された青森のリンゴやスチューベンというブドウは有名だ。鳥取県のショップでも、この季節なのに梨が並んでいた。こちらは氷温技術で貯蔵されていたものだ。貯蔵方法の中でも、氷温技術は鳥取県で開発されたのだという。0度以下で、しかも凍らない温度領域で保存すると、うま味成分が増加したり、有害微生物が減少するなどの利点があるという。
この鳥取県発の氷温技術を使って貯蔵されたのがこのお餅。中国山地の雪解けを伏流水として育った日南町のもち米(ヒメノモチ品種)を100%使い、氷温熟成させることによって粘りと伸びを増してある。お汁粉に入れてみたが、確かにおいしい。なめらかで伸びがいい。小ぶりですぐに焼けるのもうれしい。オーブントースターで3分ほど焼いただけで中まで軟らかくなって、さらに汁の中で煮るととろとろになって美味。
この鳥取県発の氷温技術を使って貯蔵されたのがこのお餅。中国山地の雪解けを伏流水として育った日南町のもち米(ヒメノモチ品種)を100%使い、氷温熟成させることによって粘りと伸びを増してある。お汁粉に入れてみたが、確かにおいしい。なめらかで伸びがいい。小ぶりですぐに焼けるのもうれしい。オーブントースターで3分ほど焼いただけで中まで軟らかくなって、さらに汁の中で煮るととろとろになって美味。


延岡市・岸上蒲鉾
特上じゃこ天(60g 126円)
特上じゃこ天(60g 126円)
「このじゃこ天は魚のすり身をたっぷり使っているので、おでんに入れても膨らまないんですよ」と、ショップの担当者。大正7年創業の老舗が作る蒲鉾は、地元でも人気の商品だという。会社の目の前が魚市場なので材料は新鮮そのもの。仕入れた魚は、1匹ずつ丁寧に頭と内臓を取ってすり身にする。
軽くあぶってそのまま食べてみた。おいしい。身がむっちりと詰まっている感じ。塩味もきつくなくて、魚本来の味がする。生姜じょう油も合うが、福井県のショップで買った地がらしを付けたら、これもまたいける。宮崎県イチオシのじゃこ天に、福井県の伝統の辛子を付けて食べる……。こんな贅沢なコラボができるのも、アンテナショップめぐりの楽しさだろう。
軽くあぶってそのまま食べてみた。おいしい。身がむっちりと詰まっている感じ。塩味もきつくなくて、魚本来の味がする。生姜じょう油も合うが、福井県のショップで買った地がらしを付けたら、これもまたいける。宮崎県イチオシのじゃこ天に、福井県の伝統の辛子を付けて食べる……。こんな贅沢なコラボができるのも、アンテナショップめぐりの楽しさだろう。