風土47
一度食べてみて! ショップおすすめの一品 Part II
ジャンルにとらわれず、各ショップのおすすめをご紹介する企画のPart Ⅱです。
さすがにショップおすすめとあって、第1回の先月はどれもおいしいものばかりでした。
今月も期待を胸に、いざ取材……。結果は???
予想通り、今月も逸品ぞろい。ぜひ一度食べてみてください。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
各ショップお勧め「一度食べてみて!」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
野辺地町・JA全農あおもり野辺地支社
葉つきこかぶ(大玉2個 230円)
 「生で食べられるカブなんです。おいしいですよ」と、担当の女性スタッフ。地元では、子どもたちが手で皮をむいて、そのままかぶりつき、おやつにしているという。
 さっそく買って帰り、皮をむいてガブリ…。おいしい。やわらかくジューシーで、ほんのり甘みがあってフルーツのようだ。葉もやわらかく、根元の茎のところはそのまましゃきしゃきと食べられる。上の葉まで生で食べる人も多いという。
ヤマセ(太平洋側から吹きつける冷たい風)が及ぼす冷涼な気候によって、このように皮が薄くて色白で、やわらかいカブができるのだという。夏が旬なのでぜひお試しを!
葉つきこかぶ
元祖山形冷しラーメン
山形市・栄屋本店
元祖山形冷しラーメン(150g×2 525円)
 山形名物の冷しラーメン。その元祖となった栄屋本店の味を再現した商品だ。
 冷しラーメンは、昭和26年に栄屋本店の初代店主が、試行錯誤の上に完成させた。氷を浮かべても脂が固まらず、氷が解けても味や風味が変わらないのが特徴だ。
 「いろいろな種類があるけど、麺はこの商品がおいしいかな」と店長さん。作り方は簡単で、麺を茹で、冷たい水でのばしたスープに入れるだけ。好みの具をのせて食べる。
 おいしかった。確かに太めのシコシコした麺がいい。カツオと昆布が効いたスープとよくからむ。のど越しもいい。冷たいのでさっぱりと食べられて、夏はやみつきになりそうだ。具はネギとメンマがおすすめ。
長浜市・湖北えぇもんづくり本舗
湖北乃そば餅 栗・小豆(43g 120円)
 琵琶湖の北側、湖北エリアで採れたそば粉を使った和菓子。手ごろな値段も手伝って、ゆめぷらざ滋賀では人気商品だという。
 包み紙を開けると、プルンとしたくず餡が現われる。黒っぽいつぶつぶのように見えるのがそば粉だろう。そのくず餡の中に、甘く煮た栗や小豆を包んである。
 さっぱりとした味わいだ。くず餡のぷるぷるの食感、そば粉の滋味あふれる風味、栗と小豆のほどよい甘み……それらが一体となって口に広がる。品のいい味。常温だとそば粉のぼそぼそとした感じが気になるので、断然、冷やして食べるのがおすすめ。
湖北乃そば餅
京わらび餅
宇治市・㈱林屋久太郎商店
京わらび餅(320g 840円)
 宇治茶を扱う林家久太郎商店が手掛ける宇治抹茶スイーツの一つ。ロールケーキやチーズケーキ、アイスクリーム、トリュフなど多くのスイーツを販売している店だが、京都館には夏季限定で京わらびもちが入荷する。
 よーく冷やしたわらびもちを切り分け、石臼挽き宇治抹茶を使用したきな粉をかける。わらびもちの深い緑と抹茶粉の鮮やかな黄緑色の対比が美しく、見た目にも食欲をそそる。口に入れると、わらびもちは驚くほどなめらかでやわらかい。抹茶粉の甘さとほろ苦さが舌に広がり、最後に抹茶の風味が余韻を残す。おいしくてあっという間に食べてしまった。夏のおやつやおもてなし、手土産にもおすすめの商品。
太田市・㈲吉田美術清泉庵
さんべバーガーのハンバーグ(1個 420円)
 島根県太田市にある国立公園の三瓶山。そこで島根県産の食材を使った地産地消のこだわりご当地バーガー「三瓶バーガー」が誕生した。肉は島根県産の牛と豚を100%使用し、レタスやトマトなどの野菜も大田市温泉津町産のものが主体。バンズ(パン)は三瓶山をイメージしたものを大田市内で特注で作っている。味もよく、今や押しも押されぬ名物だ。
 それを販売するショップでハンバーガーとともに人気なのがハンバーグ。もちろん県産の肉を100%使用。それをデミグラスソースごとパッキングして入荷している。やわらかい食感と深いデミグラスソースの味わいがいい。温めるだけで食べられて便利。夏のスタミナ補給にもおすすめ。
さんべバーガーのハンバーグ
Lisa TOMATO KETCHUP
高知市・おかざき農園
Lisa TOMATO KETCHUP(250g 840円)
 最近トマトがブームだという。そして、特に高知のトマトが注目を浴びているのだそうだ。「日本のトマト王国」ともいわれる高知で、名をはせる生産者の一つがおかざき農園。普通のトマトの2倍以上糖度のあるフルーツトマトを約4万本栽培している。
 まるごと高知には、生のトマトも入荷しているが、このフルーツトマトで作ったトマトジュースやケチャップも並んでいる。
 糖度の高いレッドトマトをベースに作ったLisa TOMATO KETCHUPは、その新鮮な味わいに驚く。もぎたてのトマトのようなフレッシュな酸味と味の濃さ。生野菜との相性が抜群で、ピザやパスタにも使える。朝食に添えれば、一日がフレッシュに元気に過ごせそうだ。