風土47
PartII
1年の締めくくりの12月。 忘年会やクリスマスなどの行事も多く、お酒を飲む機会が増えますね。
仕事が忙しくて残業から帰って遅めの晩酌、という方も多いでしょう。
どちらにしても、“家飲み派”の方のために、今月は3年ぶりに「酒の肴」の特集です。
ビール、ワイン、焼酎、熱燗……。お好きなお酒とどうぞ。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
各ショップお勧め「酒の肴」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
<むつ市・(有)みなみや>
さばみそ煮(200g 263円)
 いつか食べてみたいと思っていた青森北彩館の人気商品。秋に水揚げされる脂ののった秋さばだけを使用し、みそ煮にしてある。みそ煮缶のほか普通の水煮缶もあって、どちらもまとめ買いしていく人が多いという。
 おいしい! お皿に盛ってチンするだけで、こんなにおいしい肴ができるなんて感激…。脂がのった身はふっくらとやわらかく煮てあり、骨まで食べられる。甘さ控えめで、味噌の加減もちょうどいい。酒が効いていて、サバの臭みもまったく気にならない。お酒はもちろん、シメのご飯にも合う一品。
さばみそ煮
むきそば(缶詰)
<酒田市・㈱梅田食品製造本舗>
むきそば(缶詰)(420g 840円)
 “むきそば”は、ソバの実をむいて茹でたものにだし汁をかけて食べる庄内地方の郷土料理だ。本場ではお酒を飲んだあとのシメに食べるそうだが、酒の肴にもちょうどいい。プチプチとした食感と、ソバの滋味がにじみ出るような素朴な味わいが日本酒や焼酎によく合う。刻みのりやわさびなどを添えると味のアクセントになる。
 作り方は簡単だ。缶詰からボールに出し、少量の水でほぐす程度に洗う。あとはザルで水を切り、小鉢に移して麺つゆ等の汁を入れるだけ。国内産玄そばを茹で上げた無添加食品で、ヘルシーさもうれしい。
<金沢市・㈱四十萬谷本舗>
鯛酒蒸し(150g 630円)
 酒の肴によし、シメのご飯によし、の商品をもう一品。かぶら寿しなどで有名な明治8年創業の四十萬谷本舗が作った鯛酒蒸しだ。
 袋を開けると、鯛は食べやすいひと一口大。鯛の風味を活かした上品な味付けで、身はふっくらとしている。温めるといっそう味わいが増す。
 そして、なんと言ってもおいしかったのがこれを使った鯛めし。鯛の身を除いて、汁と水と昆布、醤油などを研いだ米と合わせて炊く。炊き上がったら鯛の身をほぐして混ぜ合わせて出来上がり。おいしい。ほんのり上品な味付けながら、鯛の風味が効いている。お茶漬けにしても美味。ぜひお試しを!
鯛酒蒸し
京するめ 味わいめぐり
<京都市・桐山食品(株)>
京するめ 味わいめぐり(130g 1000円)
 酒の肴といえば必ず登場するのがするめ。イカを干して胴の部分を長く伸ばしたもので、「のしするめ」とよばれる。日本では古くからするめを食べる文化があり、平安時代にはその名が文献に登場。朝廷に献上され、神仏への御供物にもされていたという。
 大正13年創業の桐山食品は、製造から販売までを一貫して行う日本でも数少ない「のしするめ」の専門店。あまからの唐辛子味の“ホットおする”、ウニの風味を加えた“うにおする”など、いろいろな味があっておいしい。添加物は無添加だという。
 1袋1000円は高いかな?と思ったけれど、噛みごたえがあるので、一度に多くは食べられない。これを少しちぎって食べてぬる燗をちびちび。長く楽しめるおつまみです。
<松江市・寿隆蒲鉾(株)>
飛魚(あご)入り のやきちくわ
(5本 273円)
 “あご野焼(のやき)”は島根の名物の一つ。日本海では、5月ごろからトビウオ(あご)が産卵のために北上する。このトビウオの新鮮なすり身を、金ぐしに筒状に塗り、炭火で焼き上げたものが野焼とよばれる。トビウオのうま味と炭火焼の香ばしさが合わさって、お酒もご飯もすすむ。
 数ある野焼製品の中でも、これは使いやすい。中心にチーズやキュウリを入れてもいいし、切って煮物に入れてもOK。もちろん、切ってそのままでもおいしいおつまみに。軽くあぶるとさらにおいしくなる。好みでわさび醤油を付けて召し上がれ。
飛魚(あご)入り のやきちくわ
きびなごけんぴ
<大月町・㈶大月町ふるさと振興社>
きびなごけんぴ(100g 498円)
 四国の最西端、大月町で地元のお母さんが作った無添加の商品。日曜の朝市で評判となり、商品化されたという。
 大月町は、高い透明度を誇るエメラルドの海が広がり、スキューバダイビングや磯釣りのメッカ。その澄んだ海で獲れたキビナゴだけを使い、醤油と砂糖、ゴマで炒めてある。ポリポリとした食感と、ほどよい甘辛さ、ゴマの風味がマッチして、つい手が伸びるおいしさだ。
 つまみにはもちろん、カルシウムたっぷりの子どものおやつとしても地元では大人気。
<おまけ>
くまモン
 取材で訪れた銀座熊本館で、熊本県のPRキャラクター、くまモンが出迎えてくれました。頭にトナカイの角のカチューシャを付けたクリスマスバージョン。普段はあまりゆるキャラに興味はないのですが、この姿には思わず顔がゆるみ、一瞬、心が和みました。
 「先日発表になった「ゆるキャラグランプリ2012」では今治市のバリィさんが優勝しましたね。くまモンは2011年の王者。くまモンが熊本でイベントを行うと、東京から数百人規模でファンが押し寄せるらしいです。すごいですね。このぬいぐるみには銀座熊本館2階の「くまもとサロン ASOBI Bar」で会えます。
くまモン
            
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html