風土47
食べて使って元気に過ごそう!寒い冬を乗り切るこの一品
今年の冬は寒いですね。
そこで今月は寒さを吹き飛ばす元気になれる商品のご紹介です。
最高級の豚肉を使った肉まん、鍋料理や煮込み料理に便利なスープの素、温泉王国の大分県の湯の花……と、今回も自信を持っておすすめできるものばかり。オープンしたばかりの茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」の商品も初登場です。
食べて、使って、寒い季節も楽しく過ごしましょう。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
各ショップお勧め「冬の一品」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
<堺町・塚原牧場>
梅山豚特選肉饅頭(1個 290円)
 "幻の豚"とよばれる梅山豚(メイシヤントン)を使用した肉まん。茨城マルシェで売り上げNO.1を誇る商品だ。
 梅山豚は中国原産の原種豚で、深い味わいとさらりとした上質の脂肪分、肉汁の多さなどから最高級の豚肉とされる。日本で飼育されているのは茨城県の塚原牧場と農林水産省を併せて100頭前後のみだそうだ。
 おいしい。ふわふわモチモチの皮に包まれた具は意外にあっさりして、粗挽きした肉と野菜の味がしっかりと伝わってくる。脂が甘い。でも脂っこくないのは上質な豚肉ならではなのだろう。最近、年齢のせいか挽肉が苦手になった……と思っていたが、絶対もう一度食べたい。ぜひお試しを。虜になりますよ。
 3個入り630円の冷凍品も販売している。
梅山豚特選肉饅頭
ぐんまちゃん腹巻き、ぽかぽかパンツ、ぽかぽか帽子
<太田市・(株)テラウチ>
ぐんまちゃん腹巻き、ぽかぽかパンツ、
ぽかぽか帽子
(各大人用1580円、子ども用1280円)
 昔からシルクなど繊維業が盛んな群馬県からのおすすめは、人気のゆるキャラ"ぐんまちゃん"が描れたあったかグッズ。県内にあるオーダーニットの老舗、テラウチ社が作ったオリジナル商品で、腹巻き、帽子、パンツ、ネックウォーマーがある。
 素材はアクリル、ナイロン、ポリウレタン。生地がしっかりとしているのに、驚くほど伸びる。弾力とモコモコ感があって、空気をよく含んで温かい。そして何より、模様のぐんまちゃんがかわいい。ぐんまちゃんはポニーをモチーフにした群馬県のマスコットキャラクター。昨年、国内外から865のキャラクターが参加して行われた「ゆるキャラグランプリ2012」の人気投票で、みごと第3位に輝いた。かわいさと使いやすさで、担当のHさんも思わず帽子を買ったそうです。
赤や黒、ブルー、緑、ピンクなどがある。
<新潟市・(株)三條屋>
銘酒越乃寒梅仕込み 鮭の粕漬
(3切れ 735円)
 鮭の粕漬は、創業30年の三條屋のベストセラー商品の一つだという。
 素材にこだわり、鮭は北海道産の秋鮭を脂ののりきった9月ものを限定して取り寄せる。そこに天日塩をすりこんでほどよい塩加減にしたら、新潟県が誇る銘酒「越乃寒梅」の吟醸酒粕にみそやみりんを加えて作った粕床に漬ける。食べるときは、軽く酒粕を落として中弱火でこんがり焼き上げる。
 おいしかった。みその風味とほどよい甘さ、そしてそこに酒粕の芳醇な香りと辛みがビシッと加わる。ご飯がすすすむこと、すすむこと。焦げた酒粕もおいしくて、これだけでもご飯が食べられそう。三條屋のこのシリーズは西京漬、味噌漬もあってどれもおいしい。西京漬が一番人気のようだが、皆さんはどれが好みでしょうか。
銘酒越乃寒梅仕込み 鮭の粕漬
水羊かん
<福井市・(有)えがわ>
水羊かん(550g 630円)
 この水ようかんは本当においしい。何年か前に食べてその味と食感に感激。ついに特集で紹介することができて光栄です。
 水羊かんというと夏のイメージだが、福井県では冬に食べる習慣があるという。由来は諸説あるが、大正や昭和のころ、丁稚奉公する丁稚さんが里帰りした際に食べたという説が有力だという。
 水羊かんを作るメーカーは何社もあるが、えがわの水ようかんは双目(ザラメ)糖、黒砂糖、小豆あん、寒天を調合して作られる。つるんとなめらかでみずみずしく、甘さ控えめ。最後に黒糖の風味がふわっと口に広がる。無添加なので、後味もさっぱり。今年の冬は、福井の冬にならって、あったかい部屋でコタツにあたって冷やした水羊かんを食べてみては?
 このおいしさ、間違いなくテンションが上がります。
<つるぎ町・貞光食品工業(有)>
阿波尾鶏スープ(200g 315円)
 徳島県産の地鶏「阿波尾鶏」のうま味をじっくり引き出した鶏ガラスープ。鍋やスープだけでなく、ロールキャベツやカレー、シチュー、リゾット、炊き込みご飯、ラーメンなど、いろいろな料理のベースとして使える。
 阿波尾鶏は、徳島の自然豊かな環境で80日以上かけて丹念に飼育された高級鶏肉のこと。低脂肪で身が締まり、味にコクがあるのが特徴だ。名前は、元気で躍動感のあるようすが阿波踊りを連想させることと、尾羽が美しいことから名付けられたという。
 まずスープだけを味わってみたが、確かにおいしい。すっきりしているのにうま味が深く、普通の鶏ガラスープに比べて断然、上品でまろやか。ポトフに使ってみたが、野菜がとてもおいしくなった。キャベツも玉ねぎも「野菜ってこんなに甘くなるの!」と驚いたほど。じゃがいもやニンジンも野菜本来の味が引き立つ。鶏のスープだが、鶏肉だけでなく、豚肉にも合うという。鍋料理の多い冬は常備しておくと便利だ。
阿波尾鶏スープ
天然薬用 湯の花
<別府市・(株)脇屋商会>
天然薬用 湯の花(10g×10パック 1400円)
 温泉王国・大分県のおすすめは、別府一の高台にある明礬(みょうばん)温泉の湯の花だ。"湯の花"は温泉成分が固体化したもので、入浴剤として各地の温泉で売られているが、明礬温泉の湯の花はひと味違う。その製法は独特で、世界唯一といわれる。温泉の噴気と青粘土を利用して湯の花を結晶化させるもので、江戸時代から280年変わらぬ技術と製法は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
 パックのまま湯舟に入れると、温浴効果を高め、血行を促進。疲労をやわらげる。体が温まり、お肌もしっとり。硫酸イオンやアルミニウム、鉄などがふくまれ、あせもや神経痛、腰痛、冷え症などに効果が見込めるという。一日の終わり、冷えた体を本物の温泉成分で温めて疲れをとってはいかがでしょう。
<おまけ>
牛筋煮込み
 今月の揃い踏みはレトルト商品。島根県のショップでご紹介しているのがこの牛筋煮込みです。店長さんが太鼓判を押すだけあって、おいしい。牛筋がほろほろとやわらかく、甘みと塩気のバランスもほどよいです。味が濃い目なので、豆腐やダイコン、ネギや白菜を入れて煮込んだら、たっぷり二人前になりました。あわてて撮影したので、おいしくなさそうに写ってしまいましたが、おいしいです。男性でも簡単に煮込み料理できるので、是非ご活用ください。
牛筋煮込み
            
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html