風土47
暑い夏に負けるな!パワーアップな逸品
先日、今年の夏の長期天気予報が発表されていましたが、8月から10月まで、例年並みかそれより暑いことが予想されるそうです。残暑も厳しそう。
今からスタミナをつけて、涼しくなるまで元気に過ごしたいですね。おいしく食べて、涼しく眠て、体力維持に努めましょう。
お肉に野菜、ニンニク、カレー、そして、なんとハブまで!
パワフルな食材の登場です。

取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
各ショップお勧め「パワフルな逸品」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
<二戸市・(有)山長ミート>
短角牛ハンバーグ(150g 262円)
 一度食べてみたかったのが“短角牛”。脂肪が少ないヘルシーな赤身で、いわゆるとろけるような霜降り肉とは違うけれど、かみしめるたびに肉の旨さが広がるのだという。藩政時代に物資輸送に使用されていた南部牛に明治以降輸入されたショートホーン種を交配し、品質改良を重ねて誕生したそうだ。
 フライパンの上に出して温めても、確かに脂があまり出てこない。でも、食べてみるとうま味が強くておいしい! 肉が軟らかく、さっぱりしているので食べやすい。ソースなど何も付けずに味わいたいほど。
 短角牛は、自然豊かな二戸地方で放牧などを繰り返し、なるべく自然のまま育てているという。価格も良心的だし、これは安心して食べられるスタミナ食だ。
短角牛ハンバーグ!
トマト
<横手市・ふれあい直売十文字など>
トマト(3個 350円など)
 あきた美彩館の店頭には、おいしそうな夏野菜が並んでいた。ししとう、キュウリ、枝豆、葉物野菜もずらり。真っ赤なトマトは大きいものからミニまでサイズもいろいろ。どの野菜も張りがあって、大きく、色が濃い。
 横手市や大館市から露地栽培の夏野菜が届くのだという。生産者名を見ると、「ふれあい直売十文字」や、農家の主婦グループが主催する直売所「陽気な母さんの店」などの文字が並ぶ。地元の直売所に並ぶ新鮮野菜が手に入るのは、アンテナショップのうれしいところだ。
 夏は麺類やアイスキャンディなど口当たりのいいものを口にしやすく、食事が炭水化物に偏りがち。ビタミンやミネラルが不足して、軽い栄養失調状態になる場合もあり、夏太りや疲労の蓄積の原因になるのだとか。
 新鮮な野菜をたっぷり食べて、体を喜ばせてあげてください。
<日高川町・(株)Mizuken>
健康梅エキスキャンディー(25g 290円)
 梅の濃厚エキスをコーティングして、小粒のキャンディにしたもの。口に入れると外側が溶けて中身のエキスがとろり。果汁の酸っぱさで体がすっきりする。
 梅は強力なアルカリ性食品で、昔から健康に良いと言われてきたが、科学的にもいろいろな作用が確認されているらしい。免疫機能を整える作用や、抗酸化、殺菌、食欲増進、疲労回復など。梅や梅干しは先人たちが愛用してきた天然サプリメントのようなイメージだ。夏に収穫されるものだから、特に夏の体を助けてくれそう。
 この商品は、梅の濃厚エキスをキャンディにしてチャック付きパックに入れたので、持ち運びに便利。スポーツやドライブ、オフィスのお供にして暑い日も梅パワーでリフレッシュをはかろう。
健康梅エキスキャンディー
ガーリック侍
<琴平町・こんぴら門前街うまいもん本舗>
ガーリック侍(140g 630円)
 パワーアップしたいときに食べたい食材のNo.1と言えばニンニクかもしれない。そのニンニクをたっぷり使ったうま味味噌だ。
 ニンニクの産地として圧倒的に有名なのは青森県だが、生産量第2位は香川県。金刀比羅宮(通称:こんぴらさん)のある琴平町でも名産の“こんぴらにんにく”が栽培されている。
 こんぴらにんにくの特徴は辛みと匂いが強いこと。その強力な風味を活かした商品を作ろうと、地元で一大プロジェクトを立ち上げて開発したという。“何にでも合うは何も残らない”そんな心意気で生み出された商品は、“侍”というネーミングがぴったり。
 青唐辛子と山椒をアクセントに、こんぴらにんにく強い風味と味噌の甘みが絶妙にマッチ。ガツンとくる辛さでご飯がすすむ。
<八代市・(株)漱石>
熊本のと馬(ま)とカレー(200g 525円)
 このカレー、おいしいです。八代市の飲食店「漱石」のメニューを商品化したもので、八代市名産のトマトと熊本名物の馬肉を使っているという。
 色は黒に近いブラウンで、とろみもしっかり。うま味が強くてコクがあり、まろやかなのに辛さも効いている。味のバランスがいい。トマトを使用していることは特に感じないが、馬肉のスジ肉が数切れ入っていて、ぷるぷるのゼラチン質が見える。コラーゲンたっぷりで、女性にはうれしい商品かもしれない。
 夏目漱石の小説『吾輩は猫である』を思わせるパッケージもかわいらしくて、こちらも女性に喜ばれそう。でも味は老若男女を問わず好まれそうなので、買い置きして、食欲のない時や暑くて調理したくないときに、ご家族でどうぞ。
吟香梅般若刀 甘辛梅酒
鬼のなみだ
<那覇市・南都物産(株)>
ハブアタック(50mℓ 315円)
 「パワーアップと言えばこれ!」と、女性店長さんが迷わずすすめてくれたのがこの商品。ハブエキスが入った栄養ドリンクだ。
沖縄や奄美大島に生息するハブは、タンパク質やカルシウム、必須アミノ酸など豊富な栄養を持っているのだという。
 このドリンクはそのハブエキス100mgに加え、高麗人参やケイヒ、ウイキョウ、カンゾウなど漢方薬でもよく耳にする植物、それにマムシエキスまで入っている。色は茶色に近い濃い黄色。味は決しておいしくはないが、きつい匂いや薬っぽさもなく、さらりとしているので一気に飲める。
 効果は……実は元気な時に飲んだのでよくわかりませんでした。ただ、店長さんによれば、本当に疲れたときや二日酔いの日など「ハブアタック」をご指名で買いに来る方も多いとか。ご興味ある方はお試しを。
◆今月のおまけ
つぶらなユズ(150円)
 坐来(ざらい)に新入荷したというこのジュース、おいしかったです。ユズの酸味とハチミツのまろやかな甘さはしっかり感じられるのに、全体的にさっぱりして、あと味はすっきり。ヘンな甘さが残りません。果肉のつぶつぶもほどよい量で楽しめます。
 厳選した商品が並ぶ坐来。ジュース一つでも、さすが仕入担当のTさんのおめがねにかなった商品だと思いました。
 今月の揃い踏みは新入荷商品です。他のショップの新入荷もぜひチェックしてください。
つぶらなユズ
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html