風土47
夏バテ解消 この一品 Part Ⅱ
いっときの猛暑、酷暑からは解放された感がありますが、まだまだ残暑は続きそうです。
加えて雨も多くなり、気温の変動が激しいですね。
どうしても身体は疲れがち。栄養を補って、たまった夏の疲れを取り除きましょう。
おすすめの商品を、(いつもは北からご紹介していますが)今月は個人的におすすめ度の高い順に並べてみました。貴方の夏バテを解消してくれそうな食品はありますか?

取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅のペンクラブ、日本旅行作家協会会員)
各ショップお勧め「夏バテ解消品」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
<鹿屋市・農事組合法人南洲農場>
黒豚炭火焼(200g 945円)
 これはおいしかった。写真ではなかなか伝えられないのが残念ですが。
 豚肉はビタミンB1を多く含み、疲労回復に効果が高いといわれる食品。しかも使われているのは大隅半島の大自然で育った栄養たっぷりの黒豚肉だ。夏バテ解消にぜひ試してみたい。
 封を開けてそのままでも食べられるが、今回は袋のまま5分程度ボイル。封を切ると炭火焼の香ばしい匂いが広がり、食欲をそそる。肉も軟らかい。ほどよい塩加減と肉のうま味が混じりあい、つい箸が進む。臭みもなく、お酒にもご飯にも合うし、二人で食べてもかなり食べ応えのある量。満足、満足。ただ、もう少し安ければなあ…とそれだけが要望です。
黒豚炭火焼
さくらたまご/もみじたまご
<大山町・小川養鶏場>
さくらたまご(6個 330円)
もみじたまご(6個 330円)
 見た目にもネーミングにも惹かれるこの卵は、大山(だいせん)の麓にある小川養鶏場で採れたもの。
 この養鶏場の主力商品である「さくらたまご」は、「交配種さくら」と呼ばれる国産親鶏から生まれた卵だ。現在、日本では卵を採る鶏の95%が輸入鶏だそうだが、国産種は病気に強く、日本の風土に適した強い体質なので、抗生物質などの薬に頼らない飼育が可能だという。
 さらに鶏たちは、雄大な大山の自然に囲まれ、日光と自然の風を浴び、国産の米ぬかや魚粉を使った自家製の飼料を食べて育つ。健やかな鶏たちから生まれる卵も健やか。
 2種の卵は親鶏の種類とエサが異なる。さくらたまごは卵黄が大きく、黄身の濃さとコクが格別。もみじたまごは黄身が濃くて味わいがあり、お菓子作りに向いているとか。さくらたまごを使ったマヨネーズも販売している。栄養のある卵は夏バテに役立ちそうだ。
<葛城市・熨斗食品㈱>
だいぶつ納豆(80g 120円)
 奈良のアンテナショップで大人気の商品。まとめ買いしていくお客さんも多いのだとか。
 葛城市にある熨斗(のし)食品の商品で、使用する大豆は桜井市産の「幸豊(さちゆたか)」など奈良県産100%。ご覧のとおり、とにかく大粒で、まろやかな甘みのある大豆の味がしっかり味わえるのが特徴だ。
 世の中では小粒納豆が人気傾向だが、この納豆の一粒はスーパーで売っている小粒納豆の4~5倍はありそう。粘り気も強く、こねるのにも力がいる。私は醤油たっぷり派で、小粒納豆だと醤油の味しかしないくらいかけてしまうが、このだいぶつ納豆は醤油たっぷりでも大豆の味が勝つ。すごい。納豆好きはぜひお試しを。
だいぶつ納豆
かつぬまぶどう酢・赤
<山梨市・アサヤ食品㈱>
かつぬまぶどう酢・赤(150g 578円)
 個人的には“酢”は疲労回復にとても効果が高いと感じていますが、みなさんはいかがでしょうか。暑い夏の日、「今日は心底疲れた~」というときは黒酢の酢豚を食べるとかなり回復します。
 もっと手軽に疲れを解消したいときはフルーツ味の酢がおすすめ。水を加えて氷を浮かべて飲むだけで、疲れがやわらいで身体がすっきりするような気がします。
 この商品は山梨県産のブドウを使って醸造した赤ワインが原料。それを長期熟成し、酢酸発酵している。誰もが慣れ親しんだブドウの芳香と味わいで飲みやすい。合成酢酸や合成甘味料、合成着色料、合成保存料も一切使用していない。心地よい自然な味わいだ。希釈してジュースとして飲んでも、サラダなど料理に使ってもまろやかな酸味が楽しめる。
<氷見市・柿太水産>
氷見ぬかいわし(100g 540円)
 富山が誇る伝統の発酵食品。しかも手作り、無添加だ。氷見産のカタクチイワシを、焼き糠(ぬか)と自然塩、白こうじ、唐辛子、海洋深層水を混ぜたものに漬けてある。発酵食品は微生物の作用で栄養やうま味が増す。このぬかいわしも、栄養素が多く、食べれば乳酸菌が生きたまま腸に入って脂肪や糖質の代謝を促す作用もあるという。
 食べた感想は……封を開けるとまずくさい(笑)。ぬかみそのような匂い。軽くあぶって食べてみると、辛い!しょっぱい!でもうま味も濃い!。お酒にもご飯にも合いそう。でも味が濃いので1日1匹食べるのがやっとだと思う。和風アンチョビとして、軽く糠を落として小さくほぐし、オリーブオイルに漬け込んでパスタやピザに使ってもいいそうだ。一番ひかれた食べ方は、ミキサーで刻んでニンニクやオリーブオイルと混ぜ、バーニャカウダ風に、というレシピ。これにぜひトライしてみたい。
氷見ぬかいわし
バリィさんのやきとりカレー
<今治市・㈱ダイイチフーズ>
バリィさんのやきとりカレー(200g 380円)
 人口あたりの焼き鳥店が多く、“日本一の焼き鳥シティ”といわれるようになった今治市。店の数も多いけれど、鶏肉を串に刺さず、鉄板の上に並べて焼き上げる独特のスタイルも有名だ。
 一般的な炭火焼の焼き鳥は、肉の余分な脂分を落としてあっさりした味わいになるのに対し、鉄板焼はうま味を閉じ込める感じになり、火が早く通るという利点もあるという。
 その“今治焼き鳥”を使用したレトルトカレーだ。今治産のタマネギとニンジンもたっぷり使われている。そのせいか「甘い!」というのが第一印象。キャラメル色のルーはとろっと粘性が強く、とてもマイルドな味。焼き目の付いた鶏肉がいくつか入っている。
 焼き鳥は大好きだが、正直に言って、カレーにしなくてもよかったかなという感想。あくまで個人的な意見ですが。パッケージのバリィさんは文句なしにかわいいです。
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html