風土47
コーヒーブレイクに!この一品
ホッとひと息つくときに、コーヒーや紅茶、緑茶と一緒に味わいたい。そんな一品のご紹介です。
面倒な仕事を仕上げたあとの3時の休憩に、会議の合い間の気分転換に、休日にのんびり好きなDVDを見ながら…。
みなさんのリラックスタイムの友になる一品が見つかりますように。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
各ショップお勧め「コーヒーブレイクの友」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
〈伊賀市・鎌田製菓〉
かた焼(10枚 420円)
 昨年9月に日本橋に誕生した三重テラス。美しくディプレイされた店内には、伊勢志摩をはじめ、県内の特産品がずらりと並ぶ。
 三重県といえば、伊勢神宮や鈴鹿サーキット、松坂牛、伊勢えび、真珠など「あ、これも三重なんだ」というほど全国区のものが多いことに驚く。
 伊賀忍者で有名な伊賀上野市も三重県だ。店の一角には、「伊賀忍者の非常食だった」といわれる“伊賀かたやき”が並ぶコーナーもある。伊賀名産のこのお菓子は、名前の通り非常に硬く、木槌で割ったり、お湯に浸して軟らかくして食べる。
 鎌田製菓のかた焼は小麦粉と砂糖の素朴な風味。クセがないので、日本茶にもコーヒーにも紅茶にも合いそう。
かた焼
あっぷる羊羹
〈横手市・㈾木村屋商店〉
あっぷる羊羹(85g 380円)
 名前の通り、秋田りんごが入った羊羹。りんごの蜜煮を使用し、小さく刻んだ蜜煮は溶けて味になり、大きめに刻んだものは残って食感になるようにしている。
 「りんごと羊羹?」と思われるだろうが、意外にもよく合う。羊羹の甘みはしっかり感じるが、りんごの蜜煮の効果なのか、甘さが穏やかで、しかもりんごの酸味の爽やかさが口にひろがる。
 大きさは手のひらサイズで、ちょうどキャラメルの箱より一回り小さいくらい。薄く切って上品に食べるより、ガブっと頬張った方が味が引き立つようだ。日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶にも合う。
〈新居浜市・㈱別子飴本舗〉
和・チーズケーキ(1個 210円)
 秋田県のあっぷる羊羹に続き、これも意外な取り合わせ。白あんとクリームチーズを使った和洋折衷のお菓子だ。
 長さ約11㎝のスティック状のお菓子を取り出すと、下に丁寧にクッキー生地が引いてあり、本物のチーズケーキのよう。食べてみると、味はチーズケーキだが、食感は口当たりのなめらかな羊羹。チーズケーキほど濃厚ではなく、すっきりした味。
 白あんと乳製品を、まったく水を使用せずに職人の手作業で練り上げているという。クルミの風味が効いた「プレーン」や酸味が爽やかな「伊予柑」のほか、「鳴門金時」「黒米&ブラックココア」「いちご」の5種類がある。丁寧に作られたことを感じる一品。
和・チーズケーキ
ふくじゅ芋
〈富士河口湖町・㈱金多留満〉
ふくじゅ芋(5個 650円)
 「金多留満」(きんだるま)は山梨県で人気の菓子メーカー。本当の社名は「多」に「゛」(濁点)が付いた創作文字が使われている。
 「このメーカーさんの商品は売れるんですよ」とお店のスタッフ。もちろん、このふくじゅ芋も売れ筋商品の一つだ。
 鹿児島産のサツマイモ「紅ことぶき」をたっぷり使用した餡を、皮で包んだ焼き饅頭。表面にシナモンがまぶしてある。餡には芋の皮も加え、サツマイモの風味を増し、食感のアクセントにもしている。
サツマイモとシナモンという女性が大好きな組み合わせや、英字新聞をあしらった焼き芋風のパッケージ…。人気があるのも納得。
〈鹿児島市・㈲永久屋〉
チョコ黒糖(110g 420円)
 今回は異色の組み合わせの商品が多いですが、これは黒糖とチョコのコラボ。奄美群島の一つ、喜界島の黒糖を使用し、黒糖の中にチョコレートを練り込んでココアパウダーで包んである。
 どんな味なんだろうと小さなかけらを手に取ると、ココアのいい香り。味は、最初に黒糖の風味がしてやがてチョコレート味に。黒糖だけ、チョコレートだけよりぐっと甘さが抑えられ、食べやすい。
 最初に食べた時は、正直に言って「組み合わせる必要があったのかな?」と思ったのですが(失礼。。。)甘さがきつくないので、少しつまむにはちょうどいい。
 担当の方によれば「黒糖はミネラルたっぷりですよ」。なるほど。疲れた時の脳の栄養補給になりそう。会社の引き出しに入れて、もうひと頑張り!という時にどうぞ。
チョコ黒糖
砂の丘
〈鳥取市・㈲宝月堂〉
砂の丘(15個 630円)
 鳥取砂丘をイメージした和風のクッキー。名前の通り、砂のようにほろほろと溶ける食感が魅力だ。まぶしてあるパウダーも鳥取砂丘の砂のよう。パウダーには阿波和三盆糖を使い、上品でやさしい甘さに仕上がっている。
 口に入れると、本当にほろほろっと溶ける。そのあと、ふわっと立ち上るのはタマゴの香りかと思ったら、店のHPによれば「発酵バターの香り」らしい。とにかく軽い食感だ。
 山陰ジオパーク内の鳥取砂丘が描いてあるパッケージもおしゃれ。店主の作で、デザイン専門図録にも取り上げられたそうだ。イラストを眺めながら鳥取砂丘に行ったつもりで召し上がれ。
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html