風土47
貴方に、私に、ご褒美を!この一品
期末、年度末にあたる3月は、何かとあわただしい時期ですね。
でも、ちょっと振り返ってみましょう。
試験に頑張った方、仕事を頑張った方も回りに多いのではないでしょうか。もちろん自分も含めて。
そんな頑張った方々へのご褒美におすすめの品です。
貴方はどれが気に入りましたか?
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
各ショップお勧め「ご褒美の品」
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
 また、商品の価格は掲載時のものですので、変動があることをご承知おきください。
〈白石市・山田乳業㈱〉
フロム蔵王 濃厚チーズケーキ(1個 1,150円)
 「ちょっとしたご褒美にぴったりだと思うんです」と女性スタッフが推薦してくれたのがこの商品。蔵王山麓で生産されるクリームチーズ(蔵王チーズ)とフランス産キリのクリームチーズをブレンドして作られたベイクドタイプのチーズケーキだ。
 「濃厚なのに味がすっきりしていて、ちょっとでも満足できちゃう味ですよ」と、おっしゃる通り。おいしかったです。すくっただけでほろほろっと崩れてしまいそうな軟らかさ。舌ざわりがなめらかで、濃厚なのにすっきり。チーズケーキ好きにはたまりません。
 この商品はお土産用の冷凍品だが、80gの冷蔵品も販売している。
フロム蔵王 濃厚チーズケーキ
スギ強化LVLボールペン、シャープペン
〈桜井市・夢咲花(ゆめさか)〉
スギ強化LVLボールペン、シャープペン
(各1本 4,000円)
 奈良県のスギを使ったボールペンとシャープペン。重量感があり、硬質で、光沢のある木目がきれい。実際に手に取ってみるとその高級感を実感できる。受験勉強を頑張った方のご褒美におすすめだ。
 使用しているのは、奈良県産のスギ材を建築物の接合部材として開発した資材“スギ強化LVL”。水に強く、汚れにくいため、建築材のほか、箸、包丁の柄、ボタンなどの生活用品としても利用されている。
 スギ強化LVLはスギ丸太から作った薄板に樹脂を含ませて、何枚も重ねて熱圧成形して製造する。奈良県のスギは、古くから丁寧に育てられているので、節などの欠点が少なく、美しく良質な資材として仕上がるのだという。金属に匹敵する性能があるそうだ。
〈岩国市・旭酒造㈱〉
獺祭(だっさい)酒ケーキ(1個 1,680円)
 人気の日本酒「獺祭」を使ったケーキ。
 「獺祭」といえば、自社保有田の山田錦を7日間かけて77%も削るという“獺祭磨き二割三分”や、社長自ら東京の酒店を回り「山口の酒なんて…」といわれながらも地道に売り込んだという逸話でもよく知られる銘酒。何より、香り高く、甘みと透明感のあるフルーティな味が多くの人に愛され、今では入荷してもすぐ売り切れてしまう大人気商品だ。
 その獺祭の純米大吟醸50をたっぷり使ったこのケーキも、酒と果実をあわせたようなフルーティな香り。お酒を2%含んでいるのに酒っぽさを感じさせず、ほどよいアクセント。そして驚くほど生地がしっとりふわふわ。風味豊かな大人のケーキだ。チョコレートをたらして食べるのもおすすめだという。
獺祭(だっさい)酒ケーキ
碁石茶
〈大豊町・大豊町碁石茶生産組合〉
碁石茶(50g 2,940円)
 碁石茶は、四国山地の山奥で、江戸時代から秘伝の製法で作られている、“幻のお茶”とよばれる日本唯一の完全発酵茶。製造の過程で、カビによって発酵させる作業と、バクテリアによって発酵させる2種類の強制発酵を行うという独特の製法で、乳酸菌がたっぷり含まれるという。数年前にお通じに悩む女性の間で大ブレイクした某ヨーグルトも、このお茶を研究して開発されたそうだ。
 独特の酸味と苦みがあると聞いて恐る恐る口をつけたが、思わず出た言葉は「なーんだ、おいしいじゃない!」でした。最初かすかに白菜の漬物のような匂いがするが、むしろ食欲をそそられる芳香と感じる。苦みも濃い番茶程度で後味もすっきり。頑張った人の身体を腸からケアするおすすめの自然食品だ。
〈白山市・㈱朝日電機製作所〉
九谷焼USBメモリ2GB(1個 10,500円)
 一見すると「これ、何だろう?」と不思議に思ってしまうが、九谷焼のUSBメモリだ。伝統工芸と電気機器の融合が斬新。オフィスで大人の男性が使っていたら素敵ですよね?
 約22㎜×59㎜と通常のUSBメモリより一回り大きめ。そこに青郊釜(能美市)の九谷焼による加飾が施されている。写真では伝わりにくいかもしれないが、手にすると光沢があって重厚感があって本当にきれい。九谷五彩といわれる鮮やかな独特の色彩だからこそ、小さな面積でも映えるのだろう。「吉田家風葵」「紺地桜」のほか、「金襴手鳳凰紋」「山雀」「青地唐草」などがある。観光庁“魅力ある日本のおみやげコンテスト2010”で銀賞を受賞。海外への土産にも喜ばれそう。
九谷焼USBメモリ2GB
小笠原ラム酒|パッションリキュール
〈小笠原村・小笠原ラム・リキュール㈱〉
小笠原ラム酒
(300mℓ 1,100円、720mℓ 1,900円)
パッションリキュール
(300mℓ 1,100円、720mℓ 2,100円)
 自分へのご褒美はやっぱりお酒、という方も多いでしょう。そんな方にはちょっとめずらしい小笠原のお酒はいかがでしょう。
 小笠原ラム酒は、特産のサトウキビを原料にして作られる地酒。サトウキビの搾り汁を煮詰めて砂糖の結晶を分離した後、残った糖蜜を水で薄め、発酵・蒸留させて造るのがラム酒だ。製造会社のHPによれば、小笠原では開拓初期(1830年頃)から欧米系定住者によってラム酒が造られていたという。
 サトウキビ特有の豊穣な甘さと力強さは、南国の太陽を思わせる。ストレートやロックのほか、ダイキリなどのカクテルでも。
 ラム酒にパッションフルーツの果汁をプラスしたトロピカルなリキュールもある。
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、 『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html