風土47
ショップスタッフのマイブーム品 Part Ⅱ
今月は、5月のPart Ⅰに続くマイブームの第2弾です。
ショップスタッフは、個人的にはどんなものを購入しているのでしょうか?
気になりますね。
今、ハマっているものをお聞きしたら、暑さと湿気で体力減退気味のこの季節にピッタリの物が揃いました。
ぜひお試しください。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
〈金山町・㈱ハーベス〉
天然炭酸の水(350mℓ 271円)
 これはおいしかった。今年開催された伊勢志摩サミットで各国要人にも提供されたという天然の炭酸水。天然炭酸水は全国でも数ヶ所しか湧出していない貴重なものだという。
 産地は、自然豊かで湧水が豊富な奥会津の金山町大塩地区。冬は豪雪地帯としても有名なところだ。
 この奥会津金山の大塩天然炭酸水は、冷鉱泉を源泉とし、明治時代には慢性胃腸病や便秘の妙薬として販売された歴史もあるという。
 健康にもよさそうだが、何といっても味がよくて飲みやすい。鉄分の作用なのかかすかな苦みと塩気を感じ、炭酸もほどよい。乾いた喉をすっきりと潤してくれる。硬度は57。日本はもとより、世界でも微炭酸で軟水の天然炭酸水はめずらしいそうだ。まろやかな口当たりで、和洋問わずさまざまな食事に合う。
 お風呂上りに、ビールではなくてこの水でも満足できそうな、ビシッと味の決まった天然炭酸水です。
天然炭酸の水
みそパン|フランスみそバター
〈沼田市・㈱フリアンパン洋菓子店〉
みそパン(130g 162円)
フランスみそバター(140g 178円)
 沼田市出身の女性スタッフがハマっているものといえば、やっぱりこれ。沼田市が元祖のみそパンだ。
 今や県内各地のお店で見かけるようになったみそパンは、群馬名物焼きまんじゅうの進化系ともいうべき商品。「みんなが大好きな焼きまんじゅうを商品にできないか」と沼田市のフリアンパン洋菓子店が考案し、1972年に売り出された。ぐんまちゃん家では、このフリアンパン洋菓子店の「みそパン」と「フランスみそバター」が火・木・土・日曜に入荷する。
 しっかりした食感のフランスパンに甘じょっぱいみそがサンドされていておいしい。ほかのみそパンも食べたことがあるのだが、フリアンパン洋菓子店のみそがやはりおいしい気がする。みそバターはこれに塩気とコクが加わり、ぐっと食べ応えが増す。
 フリアンパン洋菓子店では、契約農家の協力で挽きたての小麦を使用。仕込み水は尾瀬の名水。冷凍の生地などは使用せず、石釜で焼き上げるため、外はパリッ、中はしっとりのパンができあがるのだという。
 甘じょっぱいみそは暑い夏でも食欲をそそります。
〈坂出市・清水屋〉
ところてん(180g 165円)
 暑い夏、さっぱり食べたいところてん。男女問わずお店のスタッフから人気なのがこの清水屋(きよみずや)のところてんだ。女性スタッフの一人は「これ以外のところてん食べなくなりました」と絶賛。
 清水屋は、なんと創業230余年。県内唯一のところてん専門店だという。四国八十八ヶ所第79番天皇寺高照院近くの八十場(やそば)という泉の横で江戸時代から「峠の茶屋」を営み、旅人にところてんを出していたという。
 最近は寒天を使うメーカーも増えたが、清水屋では、国産テングサを100%使用。代々受け継がれてきた昔ながらの手作りで真心と愛情を込めてところてんを作っている(ところてんをテングサから作るのは本当に手間がかかる作業だと取材したことがあります)。
 少し太めのところてんはツルツルとのど越しがよく、粘りのようなしっかりとした独特のコシがある。ほのかな磯の香りもして、これぞ本物の味、という感じ。酢醤油と辛子が付いていて、冷やしてすぐ食べられます。
ところてん
GEN-MY|マキベリーGEN-MY
〈福井市・ケイ・エス・ティ・ワールド㈱〉
GEN-MY(195mℓ 297円)
マキベリーGEN-MY(195mℓ 297円)
 女性店長さんが紹介してくれたのはこの商品。実は私も好き。特に夏はおすすめだ。
 水と玄米だけでできた植物性酵素ドリンク。そう聞いただけで何だか身体が喜びそうだが、「おいしいの?」という疑問も浮かんでくる。でも安心してください、結構おいしい。お米の自然の甘みがじんわりと醸し出されて、やさしい味だ。疲れて食欲のない時、これを飲んだら元気になる気がする。
 根拠もある。商品説明によれば「独自の酵素糖化製法によって玄米のでんぷん部分はオリゴ糖に、タンパク質はアミノ酸に分解。オリゴ糖は善玉菌を増やし、腸内環境を良好するとともに、コレステロールの合成を抑制する効果もある。アミノ酸は免疫力アップや美肌、美髪効果など健康維持に効果的。そのほか豊富なビタミンB群は疲労回復や新陳代謝の促進に、ミネラルは骨や歯を丈夫にしてむくみの改善にも効果がある」。何だかすごそうでしょう? マキベリーの方は酸味がある。私はプレーン派だが、貴方はどっち?
〈浦添市・新里食品〉
いちゃがりがり(150g 286円)
 広報担当の男性の方がハマっている商品は、この“いちゃがりがり”。「とにかく硬いです。その硬さと素朴な味でやみつきになります」とのこと。
 沖縄県ではスーパーやコンビニなどでも販売されているポピュラーな揚げ菓子だという。“いちゃ”はイカのことで、スルメを衣で包んで、油で揚げてある。添加物は一切使用していないそうだ。
 発売以来、約50年経つという。もともとはスルメのゲソを天ぷらのようにして売っていた方が、どうしたら保存が効くかと考えて硬く作るようになったという。
 スルメに生地を巻き付けて油に入れ、まずは低温でじっくり30分。その後、高温の油でさらに30分揚げる。計1時間!
 袋を開けると、ぷんとスルメの匂いがして、食欲をそそる。噛んでみると……確かに硬い! でも塩味が効いて、スルメの風味もよく、何となくやみつきになる。夏はビールのおつまみにいいかもしれません。
いちゃがりがり
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html